慶良間諸島の中でもとりわけ美しい、ニシバマの渚を動画でご覧いただきたい。画面下のコントロールバー右側の拡大ボタンをクリックすると拡大。元に戻す際は、キーボード左上あたりにある「esc」キーで。
ちなみに、ニシバマは西浜ではなく北浜と書く。沖縄言葉では北がニシで、西はイリ(太陽が沈む方角。西表島のイリ)だ。
世界中の浜辺が多量の漂着ゴミで残念な状況になっている中、今も変わらぬ無垢なる姿を留めたニシバマのこの美しさは圧巻だ。海流の関係で、近隣諸国からのプラスティックゴミもほとんど流れ着かないという。
動画 帰神撮影:高木一行
鮮やかなブルーと丸っこい指(腕)の形で魅せる、アオヒトデ。ちゃんとヒーリング・タッチで岩と密着しながら触れ合っている。
英語、ドイツ語、フランス語でも「海の星」と呼ぶが、我々人間が使う星形(五芒星)マークのオリジンがヒトデだという。
サンゴに絡まる漁網の残骸。プラスティック製のストローやスプーンなどが海洋汚染の元凶としてしばしば非難の的となるが、全世界の海を漂うプラスティックゴミの半分近くは投棄された漁具であり、元々魚を捕らえるための道具だから、海洋生物に及ぼす危険性はスプーンやストローの比ではない。座礁して死ぬクジラの多くも、体内から大量の漁具が発見されている。
左の写真の中にサザエが隠れているのだが、おわかりだろうか? 別の角度からもっと接近して撮った右のフォトでわかれば、もう1度左の写真を観た時、自然にサザエに目がゆくようになる。次からは自力でみつけられるだろう。
阿嘉島周辺のサザエは昔と比べると随分少なくなってきたというが、他島の漁師がこっそり大量に持ち去ってゆくことが原因らしい。
大人の指よりも小さなイカの群れ。海面下の浅いところを移動してゆくことが多く、下ばかりに視線を向けていると見逃してしまいがちだ。
人の足あとに混じり砂浜に縦横無尽に描かれた奇妙な模様は、オカヤドカリたちが一晩中あたりを這い回った跡だ。
アダンに紛れ込んだナナフシを見つけた。
日本有数の大型クモの一種、オオジョロウグモ。大きな個体は鳥を捕まえて食べることすらあるという。
アダン作家と陰口を叩かれるくらい、好んでアダンをしょっちゅう被写体にする私だが、撮っても撮っても、全然飽きない。観れば観るほど、フォトジェニックである。
アダンには、ご覧のように葉の両サイドと裏側にまで鋭く硬いトゲがびっしり並んでいるのだが、以前小笠原からアダンの仲間のオガサワラタコノキの苗を持ち帰り、毎日ヒーリング・タッチで触れ合いながら育てた経験があるからか、素手で撫で回しても何ともない(アダンの葉は螺旋状に回転しながら生え出てくるので、その流れに沿って撫でるのがコツ)。体丸ごとをアダンの茂みに預けても平気である。
私がそうやって嬉々としてアダンと戯れるのをみた人は皆、絶句するけれども。
穴の中から何やら赤いものがのぞいている、これはパイプウニ。このウニのとげはご覧のように太くて先が鋭くない。こうやって穴の中に納まり込んでしまうと、ちょっと引っ張ったくらいでは引き出せなくなる。
お気づきだろうが、慶良間のサンゴ礁は非常にカラフルで多層的に絡み合った印象を受ける。多様なサンゴが、バランスよく調和共存しているからだろう。
鳩間島、西表島、慶良間諸島と巡礼を重ねてきて、サンゴ礁のスピリットそのものと交感しつつ帰神撮影することにも大分慣れてきたのか、時に戦慄を伴う手応えを伴って凄い光景が写真に写し撮られてくるようになった。
貴重な宝石を惜しげもなくざあっとぶちまけたような、この生命の輝きを観よ!
帰神スライドショー4
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<2021.12.02>