海とビーチ

 前回動画をご紹介したニシバマ(北浜)を、海側から観たところ。
 ここは監視員が常駐していて、ロープで囲まれた範囲以外は遊泳禁止となっている。悔しいことにそのロープの少し外に、ニシバマ一番の見どころの美しいサンゴ礁が広がっているという。
 とはいえ、ロープ内部の遠浅のシュノーケリング・エリアでもいろんな魚と出会えるし、ウミヘビやゴマモンガラなどもいた。美しいビーチ風景と併せ、シュノーケリング・ポイントとして悪くないと思う。すぐそばに、沖縄そばやタコライス、かき氷などを提供するショップもある。

ハマクマノミ

 クマノミの仲間、ハマクマノミ。
 ディズニー映画で人気が出たカクレクマノミは、昨年、那覇から熱帯魚業者が来てごっそり密漁していったため、慶良間周辺ではあまりみかけなくなったそうだ。

カクレクマ
カクレクマノミ。撮影場所:西表島

ヤツデアナサンゴモドキ

 海の千手観音、ヤツデアナサンゴモドキ。ファイヤー・コーラルと呼ばれるのは強い毒を持つためらしいが、刺されると火傷したようにひどく痛むというから要注意だ。

ヒフキアイゴ

 いつも一緒に縄張りを巡回する、ヒフキアイゴのペア。海藻などが主食だ。
 他のアイゴ類同様、背びれ、腹びれ、尻びれに大きな毒トゲがあり、釣りの際などに指を刺されるとその瞬間は結構痛い。その後、短時間だが、腕に力が入らなくなって持ち上げるのも億劫な感じとなる。後遺症は残らないので、一度体験しておくのも悪くない。

アオバスズメダイ

 あれは一体何をやっていたのだろう、アオバスズメダイが、海面近くで球状に集合・離散を繰り返していた。以下はその動画だ。拡大ボタンをクリックしてフルスクリーンでお楽しみいただきたい。

遺棄された漁網

 遺棄された漁網。

コクハンアラ

 ハタの仲間のコクハンアラ。臆病で動きが素早く、遠方から小さく写すだけで精一杯だったが、カメラの性能のおかげでかなりアップにして切り抜いても不自然さを感じない。

アマミスズメダイ

 素潜りで写真を撮っていると、海面を下からみあげる構図が必然的に多くなる。が、同じような構図であっても「これまで観たことがない」と感じる光景と、今回の慶良間巡礼では数多く出会った。
 たくさん群れている尻尾が白い小さな魚は、アマミスズメダイ。

ウミヅキチョウチョウウオ

 ウミヅキチョウチョウウオ。体の上後ろの(丁寧に白で縁取りされた)黒い丸は、敵に目と錯覚させるためのものと言われている。本物の目は、帯模様にまぎれ目立ちにくくなっている。
 なるほど、カメラの「瞳追跡機能」も見事に欺かれ、ニセの黒丸を一生懸命追尾していた(呵々大笑)。

ヘラヤガラ

 ヘラヤガラ。写真のような黄色いのや褐色など、体の色は様々だが、オスとメスの違いというわけではないらしい。
 普段はゆったりしているが、海面に急浮上して小魚を一瞬で吸い込み捕食し、さっと身を翻して海底へ戻る際の無駄のない鋭い動きを観たら、きっと目をみはるだろう。

ソウシハギ

 こちらは、前後に引き伸ばされたような奇妙な形、模様と色の大胆なコンビネーションなど、すべてが斬新なソウシハギ。1メートル近くまで成長する、カワハギの仲間だ。
 内地(沖縄以外)でたまに獲れると、「危険な毒魚出現」と報道されたりする。沖縄では昔から食べられているけれども、食中毒の話など聴かない。

帰神スライドショー5

通常画質版 :
  
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<2021.12.10>