午前中は、シュノーケリング・ツアーで近場の海へ。
 午後は、マングローヴ干潟を散策予定だ。

 スライドショー冒頭で連続する海面は、鳩間島の東。ただし、潮流がかなり速くなっていて、ゆったり海中巡礼や帰神撮影どころじゃなかった。早々にボートへ上がり、他のポイントへ移ることにした。

サンゴ礁と魚
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 巡礼の日を追うごとに、自然界の裡なる精霊領域が拓かれ、目の前の光景と魔術的に融け・重なってゆく。
 この時は、枝サンゴの集合意識とでもいうべきものと、呪術的にコンタクトすることに成功した。
 枝サンゴの群生が、まるで古代遺跡のレリーフみたいに、海底で壮大な生命いのちの絵巻物を織り成していた。じっと観ていると、複雑に絡み合う異形いぎょうの神々の姿が浮かび上がってきて、うねうねうごめき始めるかのようだ。

枝サンゴの群生

 海でたっぷり修業した後は、初日に少しだけ踏み込んだ船浦湾のマングローヴ地帯を再び訪れ、今度はずっと奥まで分け入っていった。

マングローヴ干潟

 執拗なまでにマングローヴにこだわっていると呆れられるかもしれないが、我々は物見遊山にここへ来ているわけではない。
 これは巡礼なのだ。納得するまで、何度でも繰り返し、<礼>を通してゆく。

 初日には不可能だった深みで、マングローヴと感じ合い、通じ合うことができていることに、ふと、気づく。
 巡礼の始めの頃はよそよそしい感じだった、マングローヴ世界のそこかしこから、親しげな挨拶のごとき感覚/意識が、次々と投げかけられてくる!
 瞬間、応じてカメラを向け、観の目で観ながら、レット・オフ(内破法)にてシャッターを斬ってゆく。龍宮道と同じ呼吸、タイミングだ。

帰神スライドショー DAY 7

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<2021.07.29>