Healing Discourse

レインボーズ・エンド パラオ巡礼:2011 第5回 生命の質感

 20世紀の偉大な芸術家たちの1人・岡本太郎がシュノーケリングを知ったなら、きっと大喜びしたに違いない。
 海中のあれやこれやを観て、これぞ生命のデザインの極致! とハレルヤするあの姿が、彷彿として浮かんでくる。

 かつて『ドラゴンズ・ボディ』で語った通り、海中は私たちが棲んでいる場所[ところ]とは、随分かけ離れた世界だ。自分が液体の中で、液体を呼吸しつつ暮らすことを、ちょっと想像してみていただきたい。
 パラオの海中にて、幼子のような新鮮な目で、モーレツにびっくり仰天しながら、これらもろもろの作品を斬り撮ってきた。
 民族・文化レベルのいやしの感・動(マナ)を、同胞諸氏と分かち合うために。

 生命の本質は「振るえ」だ。
 それを端的に見たければ、小さくてとても柔らかな羽毛を、まず手に入れることだ。
 合掌して、それを中指先ではさみ立ててみれば、すぐわかる。
 その羽毛が振るえている。振るえ続ける。止めようとしても絶対に止まらない。・・・・だろう?
 そのヴァイブレーションこそ、あなたの生命の本質だ。
 あなたの生命そのものだ。
 い・の・ち。の、振るえ。

 その、あなたの指先でおののき振るえている羽毛を、じっと見つめてごらんなさい。
 その振動を、見ることに響かせる。目や視神経が、その振動数と内的に同調して繊細に振るえている。そういう状態を、私はこれまで「観の目」としてご説明してきた。
 だから、これまで練修してきたことを、ここでも使ってみよう。
 羽毛を見つめたなら、その見つめる(まわりから注意を集めてくる)という行為を強調し、手放す(レット・オフ)・・・のだ。ずっと、目の位置、形を崩さずに。
 1度で成功させようとせず、行ったり返ったり、少しずつ、確かめながら、視覚の特殊なコントロールを修得していくといい。
 まもなく、必ず、できるようになる。
 これはいずれ、誰にとっても常識となるだろう。
 思い出すがいい。100年前、今では驚くべきこととすら思えるが、ゴッホに感動する人は誰も(1人も)いなかったのだ。人類の視覚は、明らかに地球レベルで変わっていきつつある。

 それはちょっとしたコツだ。
 が、いったん理会すれば驚くべき新世界が手に入る、凄いコツだ。人生のナックだ。
 中指・指腹の中心(指紋の中心)と眼球、及び全身を共振させるわざ。生命のわざ。

 羽毛の振動を眼球に受け容れると、あなたの世界はあなたの眼前でたちまち変容を遂げ始める。
 このマナ(修法)は、見ることだけでなく、他の様々な行為へと応用していける。脳にまで響いてくる。よくよく研鑽されれば、必ずや、大なる成果を、あなた方の人生へともたらすことができる。
 考えてみていただきたい。
 あなたは、あなたの「生きること」を、何らかの特定の振動に基づき調律しようとしたことが、これまで果たして・・・あったろうか?
 自分自身の固有の生命振動数に委ねることは、やってみればすぐわかるが、甘いとろけるような、安らぎに満ちたオーシャニックな感・動を産む。
 成功の秘訣は、指腹中心を掌の中心(労宮)で受け支えることだ。より奥深くお知りになりたい方は、『超越へのジャンプ』や『ドラゴンズ・ボディ』などをご参照いただきたい。

 福[フク]を受けよ!とばかりにヒレで波紋送信するフグ。
 信じ難いまでの造形と色彩の繚乱。
 絶えず変化し続ける、静寂の中の賑わい。様々な時間(速度)における生と死のダンス、空間の葛藤。
 海面の波紋が海底のサンゴ城に複雑に映り、網の目のようにバチバチッとはぜながら踊る。
 私たちを限りない悦びで満たす、あの歓喜に満ちた生命の質感を、皆さんと分かち合いたい。

 今回公開した羽毛を指先に立てて合掌するマナ(叡知・修法)を、岡本太郎の御霊前に、スライドショー『海中世界へ 1・2』と共に、うやうやしく捧げるものである。偉大なるヒーリング・アーティストに対し、十全なる敬意を込めて。

<2011.08.15 終戦記念日>

※2011年度 海の巡礼シリーズ:関連リンク
◎Healing Photograph Gallery1『エルニド巡礼記 @フィリピン』/『パラオ巡礼:2011』/『ボルネオ巡礼:2011
◎Healing Photograph Article『エルニド巡礼記・余話
◎ヒーリング・ディスコース『レインボーズ・エンド パラオ巡礼:2011』/『ヒーリング随感3』第3回第6回第8回/『ヒーリング随感4』第21回
◎ヒーリング・ダイアリー『ヒーリング・ダイアリー4