Healing Sound

ヒーリング・ダイアリー6

6月15日(水) 海のスピリット

 新しいカメラで、夫の手を帰神撮影した。
 夫が、龍爪掌(注1)にエルニド巡礼(注2)で授かった新修法をクロスオーバーしていくと、これまで観たことがないような形が、次々と顕われてきた。

 一舞目は『クラゲ・スピリット』

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 2舞目は『ジュゴン』

 エルニド巡礼により、ヒーリング・フォトグラフに海のスピリットが現われ始めたのが興味深い。ちなみに、エルニドで私たちが滞在したラゲン島は、「人魚の島」という別名がある。

注1 龍爪掌[りゅうそうしょう]については、スライドショー1-11<奇跡の手(龍爪掌と蓮華掌)>のライナーノーツに概要が記されている。
注2 『エルニド巡礼記』(スライドショー2-13~2-19)参照。

6月16日(木) 返歌

 スライドショーの『音霊(マリンバ)』がアップされたが、コロコロ光が美しく弾むような、マリンバの魅力と楽しさが、見事に写し撮られた作品だと思う。
 マリンバ奏者として、これまで私が目にしてきたマリンバの写真は、いずれも極めて地味でつまらなそうなものばかりだった。
 よく考えてみると、これはマリンバ界全体にとってとても損なことだと思う。マリンバの魅力をもっとアピールする写真が、たくさん世の中にあっていい。
 
 スライドショーに返歌する意味で、マリンバを即興で奏でながら帰神録音し、スライドショーとクロスオーバーしてみた。
 ちなみに帰神録音では、「バイノーラル・レコーディング」という特別な方式を用い、左右の耳にイヤフォン型のマイクを装着した状態で録音する。それにより、録音者が聴いているのと同じ音を記録することが可能となる。非常に立体的で臨場感のある音質であることは、ヘッドフォンを使い、「聴の耳」でお聴きになれば、ただちにおわかりになると思う。

 聴の耳を開く練修法はいろいろあるが、例えば右のヘッドフォンから聞こえてくる音に集中する。すると耳に力が入る。これを、音への集中をゆっくり柔らかく粒子的に行ないつつ、自分自身の感覚で探していく。
 集中の基礎単位が感じられれば、それをオフにすることができる。
 簡単にいえば、右耳でごくごく微かに集中して聞こうとし、それを手放す。
 すると耳がフワ~ッと開く感じとともに、そちらから来る音がより細やかになる。層が厚くなる。たんなる一方向としての「右」ではなく、右半球全部の空間が右として認識されるようになる。
 これを左耳でも執り行ない、右と左と繰り返し、慣れてきたら両方同時にクロスオーバーする。
 すると聴の耳になる。
 
 ここでご紹介するのは、マリンバ奏者が演奏している時に聴いている音にほかならない。
 普通、聴く者は弾く者から隔てられている。弾く者だけが、楽器そのものと空気から伝わってくる2種類の音楽波紋を、同時に聴いている。
 そうした希少体験を、多くの人と分かち合うことを目指すのが、帰神録音だ。

 マリンバは横幅の広い楽器なので、高い音になると音は右に移動し、低くなると左に移動する。光の玉が左へ右へと自在に転がっていくような臨場感を、お楽しみください。

6月19日(日) 帰神フォト

 帰神フォト・マニアの1人から、最新のスライドショー『蛇の池散策』と、6月15日のダイアリーでご紹介した『音霊(マリンバ)』の感想が寄せられた。何も予備知識がない人は、この人は霊能者かと思うかもしれないが(笑)、ヒーリング・フォトグラフを所定の方式に則って鑑賞することを繰り返すうち、繊細な芸術的感性が開かれ、想像力も活発になってくるのだ。そうした芸術的センスは、人生を計り知れないほど豊かで、喜びに溢れたものにする。

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 HPのスライドショーを観照させていただきました。

<蛇の池散策>

 写真の裡から猛烈に迫り出してくる超越的な力に翻弄されます・・・! 鯉の奏でる波紋は、何らかの意図をもったメッセージのようであり、池に映る木々はその存在感を増し、葉に顕われた精霊の顔に目を丸くし、最後の写真は、すでにこの世のものとは思えない神秘性を宿しています! 帰神録音された自然の音色が、時空を超えて<蛇の池>へと誘(いざな)い、神秘の世界をより鮮やかに、豊かに彩っています。
 スライドショーの面白い(すごい)ところは、観ている写真が消えかかり、次の写真が顕われるときの重なりにも、様々な「何か」が写し出されていることではないでしょうか。私は特に「目」を感じる(観る)ことが多くあります。スライドショーには、スライドショーにしかない「深み」があるのだと実感します。

<音霊(マリンバ)>

 なんと豊潤な音の世界! 観照させていただいている最中、全身に、ヒーリング・フォトとヒーリング・サウンドが響いているのはもちろんですが、時折、写真が耳に響き、楽曲が目に響いてきて、驚きました。音とフォトが、私の体の裡を自在にかけめぐり、触れ合い、禊祓い、命を賦活し、私の存在まるごとを、隅々まで再生してくださいました! 元気が充ち、活き活きしてくるのを明瞭に感じます。また、2舞目と最後の写真に、女性(女神でしょうか)らしき顔が、かなりリアルに写っていたようでした。
 そもそも、音を観る、感じるなど、ヒーリング・アーツの学びを始めるまで、想像もつかなかったことです。それを遥かに越えて、音の世界へと自らがダイヴし、全身で体験している、ヒーリング・フォトを通じて・・・・・・奇跡以外の何ものでもありません!!

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 先日、神戸のIさんより、特大サイズ(A3ノビ)の帰神フォト(プリント版)を依頼された。ご自身の会社の事務所に飾り、「御利益[ごりやく]」を仕事に応用したいとのことだった。
 帰神フォト(A4サイズ)を飾り始めたとたん、事業が急成長し始め、新たなフォトを入手するたびに、飛躍また飛躍を繰り返し、ついにその業種で「神戸一」になったと、先日伺ったばかりだ。
 早速、『マニ宝珠』のフォト(スライドショー1-11のNo.17)をプリントアウトし、お送りしておいた。
 御利益なるものに私自身は特に関心はないが、帰神フォトを観照すると様々なヒーリング作用を感じることは確かであり、それをビジネス方面へと活用することも可能だと思う。どういう使い方をするかは人それぞれ違っていていい。