編集・整理 高木一行
※オンのリズムとオフのリズムについて、実践報告を流心会(ヒーリング・ネットワーク・メンバーシップ)のチーム・コミュニケーション・ツール上で話し合った。その際の記録を、これからやってみようという人たちのため、あるいはちょっとやってみたがよくわからなかったという方々のため、以下に紹介する。
第一回相承会(2023.08.12~13)で使った『オンのリズムとオフのリズム』は以下のURLからアクセスできるが、オンのリズムに続いてオフのリズムが鳴らされた時、何らかの変化を感じたろうか? 相承会では何度も繰り返し実験したが、その結果はどうだったか、是非聴かせてほしい。
この「オフ感覚」が少しでも感じられ、意識の「向き」が変わることが体感できるかどうか・・・が、ヒーリング・アーツ修得の最初の重要なステップだ。
https://healing-network.com/hn2_contents/discourse/healing-arts/01.html
オンのリズムに続いてオフのリズムが鳴らされた時の変化ですが、最初は良く分かりませんでした。しかし、何度か聞いていると、オフのリズムが鳴らされたときに、自分の体の中に穏やかな揺らめきを感じることができました。その揺らめきを感じているときには、心がゆっくりと静まって穏やかになっていくことも感じられました。意識が内側に向かっていくとは、このような感じなのかと思いました。
ヒーリング・タッチを受けた時、柔らかな波が体の中に浸透して満たされていく感覚がありました。この時も、心がゆっくりと穏やかに静まっていくのが感じられました。
なるほど・・・相承会で初めて『オンのリズムとオフのリズム』を聴いたという高橋君も、ちゃんと感じられている。
まあ感じられているからこそ、高橋君は龍宮道のわざにもかなり感応して波打っていたのだろう。
フィードバックをもらったので、こちらからはちょっとした修法の応用を一手。各自でそれぞれ取り組んでみるといい。
具体的には、昨夜紹介しておいた『オンのリズムとオフのリズム』のステップ1、手拍子によるオンのリズムとオフのリズムを、今度は「自分でやってみる」のだ。つまり、ただ受け身で聴くだけでなく、積極的に参加する。見本(ステップ1)を聴きながら一緒にやってもよいし、自分だけでやってもよい。
まず、ちょっとした練修をしておくとよいだろう。オンのリズムについては問題ないと思うが、オフのリズムではどのタイミングで手を打つのか、どこに合わせて「1,2,3,4」と数えてゆけばよいのか、最初はちょっととまどうかもしれない。
オンのリズムは、両手を打ち合わせた瞬間を普通に「1,2,3,4」と数えてゆく。これに対しオフのリズムは、打とうとして両手が開いたときを「1,2,3,4」と数えてゆくのだ。前者は手を合わせた、いわば実体を数え、後者は手が開いて間に空間ができる、その「空っぽさ」を数えてゆく。オンのリズムとオフのリズム、と呼んでいるゆえんだ。
さて、実際に自分でやってみれば、単に聴くだけの時よりも、さらに深く、繊細に、「内向」とか「鎮静」「沈降」といった質を感じられるだろう。
最近は組手などで、必ず最初に全身を粒子的に解くよう心がけているのですが、それができないとまったく波打たず、わざもかからないことを痛感しています。
自分だけでなく、他の方が術者となる際もその点を観ておりますが、粒子的に解けていない時は、触れ合った時に即、双重の病(編注:元は太極拳の用語。武術的に相対した際、両者が力んでぶつかり合い停滞している状態)となってしまっているようです。
いつでも瞬間的に「ほどけた粒子」の状態となれるのか? しばしば痛切に思うことで、大きな課題であると感じております。
『オンのリズムとオフのリズム』のステップ1を実際に自分で行なうと、ただ聴くよりもオンとオフの質、方向性の違いがより明瞭になることを感じました。
また、ふと思いついて、数えることを声に出さずに、オンとオフの手拍子を行ない比べてみると、何とも不思議な感じがしました。
おそらく、他者の視点でその行為を観てみると、まったく違いはないと思うのですが、内面的な感覚は著しく異なっていて、リズムの質の違いがより際立って感じられます。
新たに示していただいた『オンのリズムとオフのリズム』の応用に取り組んでおります。
手を打ち合わせるタイミングと、手が離れて空間ができた時とでそれぞれ声を出してカウントすることを比べると、打つ・打つ・打つ・打つという連続した行為の、その間を別のものとして感じる意識が出てきます。
何度も繰り返していくと、そのあいだあいだの空白のカウントごとに、打つ打つと出ていた意識がスッとおさまる、鎮静する感覚が生じているのが感じられました。
オンのリズムとオフのリズムのステップ1を聴きながら、一緒に実践してみました。
聴くだけでもすごい効果を感じますが、オフのリズムで虚空を数えるかの如く、手拍子を打ち鳴らして生じた波動が身体内を照らすように浸透して流れていくのを感じました。しばらく行なっていると心身が調和してある種の瞑想状態となり、オフ感覚に満たされていきました。ステップ1を聴かずに自分だけで行なってみても同様に心身のバランス感覚が整えられ、腰腹から下に収まった(沈んだ)感覚を覚えました。
『オンのリズムとオフのリズム』のステップ1、手拍子によるオンのリズムとオフのリズムを、自分でやってみました。
オンとオフのリズムの正反転した質の違いをはっきり感じることができました。オフのリズムはいつもそこにあったはずなのに、意識から抜け落ちていたことが感じられました。この修法により通常は気づきにくいオフのリズムに比較的容易に気づくことができるようになることが素晴らしいと思いました。
続いて部屋の中で歩きながら行なってみると、オンのリズムでは団体で行進する時のように、規律的、個体的な感覚で歩いていました。そこからオフのリズムで歩いてみると、広がり、軽やかさ、流動性が感じられて、より自由に舞うように歩くことを楽しんでいました。
『オンのリズムとオフのリズム』のステップ1を自分で行ないますと、聴くだけよりも自分の体でオンとオフとの違いが感じられやすいようでした。オンのときは意識が前に出ているような感じであり、オフのときは自分の方向へ戻ってくるような感じがありました。オフのときに感じる内向する感覚というのは、こうした体験を通じて指摘されなければ気がつくことがないかもしれません。
何度か練修を繰り返していますと、内向する感覚を通じて心身の統一感と、心の静寂が感じられ、瞑想的な状態へと導かれるように感じられました。
『オンのリズムとオフのリズム』のステップ1を実際に自分で行ってみました。確かに自分で行うと違いがはっきりしてきたと感じました。
オフのリズムで手を打つ間を数えると空間に吸い込まれていくような不思議な感覚があり、心が静かになることも感じました。
『オンのリズムとオフのリズム』のステップ1を実践いたしました。
オンのリズムで手拍子を行なっていますと、実数を数えながら、時間がどんどん進んでいくように手を打っている感覚がありました。
次にオフのリズムにおいて、先生からのご説明を意識しながら、両手が開いている時の間を数えるようにしますと、オンのリズムの時には前へ、前へと進んでいくような感覚があったのですが、オフのリズムでは世界が反転したように感じるほど、外側に意識が出ていかず、内向していくことが感じられました。また、オフのリズムにゆったりと寛いでいる感覚があり、いつまでも留まっていたいような気持ちになりました。
ちなみに、『我らは歓喜と感謝に満たされる!!!』におけるオンとオフの構成は以下のようになっている。聴く際の参考にしてほしい。
我らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
虹色の雲を
心の中で
舞い踊らせよう
我らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
愛の光と
勇気と希望で
道を照らし出そう
汝らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
汝らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
汝らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
汝らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
我らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
美しい生命いのち
敬い讃えよう
両手打ち鳴らし
我らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
あなたの願いと
私の祈りを
ひとつに溶け合わそう
汝らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
汝らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
汝らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
汝らは、歓喜と感謝に満たされる!!!
鏡に自分の顔を映し(両目の間の鼻根点を視点として視界を鏡全体に均等に広げる)、オンのリズムとオフのリズムを聴き比べるのも面白い。上記でなぜ「我ら」と「汝ら」が使い分けられているのか、その呪術的な理由も少しずつわかってくるだろう。
「汝らは」という時は、当然、聴き手は誰かに語りかけられているわけだが、そこにオフのリズムがクロスオーバーされることで、聴き手の内面の奥深く(潜在意識)にまで、「あなた方は歓喜と感謝に満たされるのだ!!!」という力強いメッセージが染み込んでくる。それによって、ヒーリング感覚を実際に味わえることはもちろん、この練修を少し長く続ければ、その人の運命そのものまでが明るく開かれてくる。
<2023.11.01 霎時施(こさめときどきふる)>