文・写真:高木一行
私の書斎。霊草マンドラゴラのワイン漬けとか、ホモ・フロレシエンシス(フロレス原人)の頭骨、人間の皮で表装された魔術書、古武器のコレクション・・などが並ぶ怪しげな呪術空間を想像されていた方々には大変申し訳ない、が、ご覧の通り、取り立てて目立つものは何もない、シンプルに空っぽである。しかし、その空性の裡に無限の豊饒が降り注がれてくる。真空に満たされた、マーレ・フォエクンディタティス(豊かの海)。
◎天行院で2泊3日の合宿稽古を執り行なった翌日、同行者を伴い宮島でプチ巡礼してきた。
生命の炎をまとって荘厳に踊る宮島の紅葉風景を、帰神スライドショーにてお楽しみいただきたい。真っ暗な部屋で心静かに観照することで、「御神気」を最大に受けられるよう調整してある。
<2021.11.16 金盞香(きんせんかさく)>