Healing Discourse

龍宮道メモ 第二十六回 連続自由組手1

2024.02.12

 2023.10.06~09、広島にて第二回相承会を執り行なった。この相承会では、従来のようにあれこれ新しい修法を数多く授けることはせず、「修業におけるパターン化の弊害と解除法」ならびに「腰(尻腰しっこし)」という二大テーマを徹底して掘り下げながら、龍宮道という新しい<道>を改めて探求していった。
 参加者とできるだけ多く触れ合う機会を設け、何度も何度も繰り返し自由組手で武の舞を舞う、その様子を動画撮影した。
 もうこのあたりまで来ると、龍宮道に興味をいだいている人たち以外にとっては、まるで面白みのない世界だと思う。逆に、龍宮道の修行者やマニアにとっては、極意や応用法の数々が随所にちりばめられた垂涎すいぜんものの激レア情報なのだろう。それら、The Happy Few(幸福なる少数者)のため、相承会で撮影した動画を公開してゆく。
 まずは、全身調律を兼ねながら、柔らかめの自由組手だ。

動画78 『自由組手1』 撮影:2023.10.07 於:天行院

フルハイビジョン画質 04分12秒

2024.02.13

 さらに自由組手を。
 このたびの撮影では、篤志家がドリー(三脚に装着する車輪)を寄贈してくださったことにより、画面の安定感が格段に増した。ドリーを初めて使った撮影者が操作に慣れてないため、時折ごろごろ遠雷みたいな移動音が混じるが、どうかご了承願いたい。
 ドリーと共にジンバル(手持ち撮影を安定させる機材)の寄進も受けたので、今後は従来よりも質の向上した動画をお届けできると思う。
 ドリーとかジンバルとか、私を含め、そういう便利なものがあることを誰も知らず、これまでかなり長い期間、何の疑問も持たずに手持ちで撮影してきた。そのあまりのイノセント(無知、無邪気)ぶりをみかねての、今回の寄贈である。
 元来、外部へ向け発信するためのものではなく、自分たちがいつ、どんなことをやってきたのかを一連の記録として残すため、一種の備忘録として撮り始めた動画だ。ゆえにプライべート感満載であり、私などはしばしば、わざをかけながら同時に説明しようとするものだから、不器用に言葉があちこちつっかえたり、途中を平気ですっ飛ばしたり、散々な為体ていたらくだ。

動画79 『自由組手2』 撮影:2023.10.07 於:天行院

フルハイビジョン画質 05分39秒

2024.02.14

こちらも自由組手がメインだが、冒頭、手首を掴まれた静止状態より全身の波紋を使って相手を崩す基本練修が登場する。大東流合気柔術の合気上げに相当するような、2人(慣れれば相手は多数でも良い)で行なう基礎稽古法である。

動画80 『自由組手3』 撮影:2023.10.07 於:天行院

フルハイビジョン画質 04分21秒

2024.02.15

基礎稽古法より、自在なる応用へ。

動画81 『自由組手4』 撮影:2023.10.07 於:天行院

フルハイビジョン画質 05分17秒

<第二十七回へ続く>