Healing Discourse

ヒーリング随感5 第3回 龍宮拳研究会 高木一行

◎前回に続き、第2回龍宮拳研究会の模様を。
 研究会では、こうした示演・伝授・体験・体感の時間に続き、各自が1人で練修したり、お互いに組み合って練修したり、1人が全員を相手にしたり、疑問に答えたり、など、臨機応変にあれこれやっている。

◎出合った素敵な女たちと私が片っ端から過剰に「親密」になる、といった無礼千万な話が、以前、私が主宰していたプライベートBBSにて話題にのぼったことがある。
 何をバカなことを、人を色魔か無類の女好きみたいに言いおって・・・と、「そうでない」事例を突きつけてやるべく、(半ば勝ち誇りつつ)あれこれ思い出してみたところ、・・・・・・・1つも、・・・・ない?
 妻の美佳に救いの手を求めたら、あきれ顔でいわく。「だって本当に女好きじゃない。」
「えっ!? お前までが何を言う。」
「じゃあ、メス猫とオス猫のどっちが好き?」
「ええと、それはメス猫の方がふわっと柔らかいし、優しいし、繊細だし・・・」
「ほうら、猫まで女がいいんじゃない。」
「・・・・・・」

◎高校に入って少し経った頃、「それ」が始まった。
 私が通った五日市高校は、私が入学した歳に1年から3年までの全学年が初めて揃ったという、できたてほやほやの真新しい学舎[まなびや]であった。
 実家の裏手から山道を20~30分ほど登った山奥にあるのだが、毎朝の登校時、数名~10数人の女生徒たちが一定の場所で待ち受けていて、私がそこを通りかかるとおもむろに全員が歩き出すのである。まるで、はなやかなピンクの雲に取り巻かれているみたいな気分だった。
 下校時にも、朝より人数は少なかったが、同様のことが起きた。
 時おり挨拶を交わすくらいで、特に話しかけられるでもなし、こちらから話しかけることもなし、中には名前やクラスさえ知らない子も交じっていた。
 そんなことが、高校在学中、ずっと続いた。
 あれは一体何だったのか、私はいまだに理会できないでいる。
 ところが、女性たちにその話をすると、皆「わかる気がする」と言うのだ。

 私は聖者なんて興味ないが(そんな者!)、立心偏のセイ者様なら向いているかもしれぬ(冗談じゃ)。

◎ムービー2

 ここまでが研究会初日。2日目のムービー(の一部)は次回ご紹介予定。

◎トルコのサーレップを友人が贈ってくれた。
 蘭科の植物の根を乾燥し、粉末にしたもので、独特の香りがあり、練るほどに粘り気が出てきて、トルコのスティッキーなアイスクリーム、ドン・ドゥルマの材料にもなる。
 これを熱い牛乳で溶かし、とろりとするまで泡立て器でよくかき混ぜ、最後にシナモン・パウダーを振っていただく。
 トルコの冬の名物であり、アラブ世界で広く愛好されているそうだ。ほんのり甘い。
 はなやぎの香り。
 かつて、マレーシアのクアンタンからシンガポールへと夜行長距離バスで旅した際、途中で立ち寄ったコーヒーショップで初めて味わい、たちまち好きになった。それ以来、長らく探し続け、十数年後再び出合ったのは、思いがけなくもトルコのイスタンブールだった。

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<2013.01.30 鶏始乳(にわとりはじめてにゅうす)>