スライドショー2-2 <神の島巡礼 #7 春爛漫> 撮影:高木美佳 2011.04.06

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ライナーノーツ

高木美佳

神の島巡礼 #7 春爛漫 撮影:高木美佳 2011.04.06

 神の島巡礼・・・。夫とともに、一年のうち何度も訪れる宮島は、来るたびにあっと驚くような多彩さがある。同じ道、同じ木、同じ場所でも、季節が変わるとその表情もガラリと変わる。

 桜の季節は、特別だ。島全体の空気がピンと張りつめ、華やいでいる。まだ冷たさの残る空気の中で、春の訪れを誇らかに謳う桜たち。そして、桜の影に隠れつつも、ひっそりと咲くほかの花々や芽吹き始めた草木。ところどころをのんびり歩き回っている鹿たち。

 その風景の中に目と心を溶かし込んでいくと、生命の気が体中を駆け巡る。元気になって、活力が湧いてくる。神の島の美しさ、溢れ出すエネルギーを、写真の中に込めてみた。大震災で傷ついた日本人全員がいやされることを祈りつつ・・・。

01:名前のわからない花。個性的な形の葉っぱが茂る花木。
03~06:アセビ。宮島にはいたるところにアセビが生えている。一見地味な花だが、実はこんなに可愛らしい。
02, 07~11, 17~23:桜。よくみると桜は何種類もあり、色、形、大きさ、幹の様子がそれぞれ微妙に異なっていた。桜のヒーリング・フォトグラフを撮る以前は、桜にこれほどの種類があることを知らなかったし、区別もつかなかった。何と、日本では600以上もの品種があるそうだ。
12:沈丁花[ジンチョウゲ]。匂い立つ春の香り。
13~15:民家の庭で、風に揺られながら咲く花たち。
16:椿[ツバキ]。真っ赤な大輪の花が艶めかしい。

<2011.04.15>

三代目春駒・小林一彦さんのコメント

 ヒーリング・フォトグラフ「神の島巡礼♯6&♯7」、堪能いたしましたぁ!
 仕事柄、多くのプロカメラマンの撮った膨大な数の作品に目を通していますが、これはもう「写真」を超えています。
 一枚一枚、いや、一舞一舞というべきでしょう。めくるめく生命の歓喜に思わず声が漏れ、東北関東大震災&原発事故でささくれ立っていた魂が洗われていくのがはっきり感じ取れました。

 実は撮影された同時期、僕も妻子を連れ、宮島に居りました。
 感じ取れはしても、写真に収める事の出来なかった、あるいは観れなかったものが、何十倍何百倍ものスケールで心中に直接インストールされたような気分です。

 実に気持ちが良いです(笑)。

 OFFICE Harukoma(三代目春駒小林一彦オフィシャルサイト):http://www.harukomania.com/