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高木一行
神戸における重要な相承会の前日、友人たちを伴い、朝来[あさご]の筒江にある厳島神社に参拝した。
私のディスコース・シリーズの熱心な読者であれば、「朝来」「筒江」と聴き、直ちに井上仲子のことを思い出したかもしれない。井上仲子の足跡を、協力者と共にあれこれたずね歩く過程で、 私はこの神社と巡り合った。
素晴らしい僥倖に、感謝している。光り輝かんばかりに。ちりちりと細やかに、晴れやかに、雅びやかに。
かの場所に、天空より燦々と真直ぐに降り注がれる<御神気[マナ]>に打ち貫かれるのは、実に気持ちのいい体験だ。
同行者の1人は、初めてこの社を訪れたのだが、「その場に宿る濃密な御神気に打ち振るえました。鳥居のずっと手前にある細い道を通り過ぎると、突如、ヴァイブレーションが変わり、まるで別世界へと誘[いざな]われたかのような感覚となりました」、とのことだ。
そんな風に感じてもおかしくないほどの、何かただならぬモノ・気分、が、あそこには充ち満ちている。
木々の梢[こずえ]の絡まり合いの隙間に、笹の葉の繚乱の泡[あぶく]が弾ける瞬間瞬間に、頭上から覆いかぶさってくる枝々の影に、私はモノノケたちの跳梁の気配を、とても濃厚に・リアルに感じる。
筒江厳島神社を取り巻くそうした霊的雰囲気を、帰神撮影で写し撮ってきた。
それが本作だ。
上記の同行者は、これに対し、次のような感想を寄せてくれた。
「帰神ヒーリング・フォトを観照させていただくと、まず、喜びといいますか、祝福、希望の芽吹きと同時に威厳も感じられ、厳島神社での感覚が、とてもリアルに甦ってきました。多くの精霊が守護されているようでもあり、足裏から強烈なたまふりが起こっています! さらに観照を続けると、葉が渦を巻きながら舞い始めました。グルグルと円を描き、あるいは波状に、縦に横に舞い、葉が帰神ヒーリング・フォト全体を埋め尽くし、その波で私も禊祓われていきます。しばらく観照させていただき、心身ともに軽やかとなり、まぎれもなく厳島神社の御神気が宿っているのだと感じます。スゴイです!!」
神戸ではもうあらかた散ってしまっていた桜が、ここではまだ満開を少し過ぎたくらいだ。
筒江の春は、少し遅い。
<2011.04.19 虹始見[にじはじめてあらわる]>