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高木一行
東京相承会の前日、尾形光琳の燕子花[かきつばた]図屏風を観てきた。
一緒に展示されているあまたの「名作」が完全にかすんでしまうほどの、圧倒的な実在感(存在と非存在の超越)。さすが岡本太郎が絶賛しただけのことはあると感・動した。
帰広の翌日、光琳に「ぶっつける」べく、広島市内にある日本庭園・縮景園[しゅっけいえん]を、妻と共に訪れた。
燕子花かアヤメを帰神撮影しようと思ったのだが、広い園内をあちこち探し回っても、あいにくそれらしき姿はない。
あきらめて帰ろうかと思いかけた時、ふと、池の鯉から「打ってくる」ものを感じた。
いや、鯉そのものではなく、鯉が生み出す水の波紋が、私に向かって強烈にアピールしてくる。
さっそく、ヒーリング・アーツで超意識モードに入り、帰神撮影を執り行なった。
宇宙の真空中にざあっと水をぶちまけ、 クロムの金属的質感と墨絵が融合したような超時空波紋を描き出す。その中で、宇宙的なダンスを踊る宇宙鯉。
これすなわち、宇宙鯉のぼり。
光琳の作品から観の目で学び取ってきた「非情なる真空」を、このような形で独自に表現してみた。
<2011.05.07 蛙始鳴[かわずはじめてなく]>
帰神撮影終了後、鯉にシャクティ・パット(頭へのヒーリング・タッチ)。撮影:高木美佳。