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高木美佳
新しいカメラは、これまでの機種とはかなり使い勝手が違った。
今回の本格的な帰神撮影にあたり、新しいカメラの特性を勉強し、ホワイトバランス調整、シャッタースピード、絞り値、ISO感度などを、細かく設定しながら撮っていった。
こういった専門知識について自発的に勉強しようとすること自体、以前の私なら絶対に考えられないことだ。そもそも私は、どちらかというとカメラが「嫌い」だった。
勉強のかいもあって、撮影は大成功を収めた。今まで、何も知らないで撮れていたのが不思議ともいえるが・・・。
夫の手、そして全身で結ぶ印は、その超絶性を増し、この世のものならざる姿、宇宙生命体的質感をもって漆黒の暗闇から浮かび上がってくる。
「何だ、これはっ!」と思わず叫びたくなる、<人間芸術>だ。
<2011.06.28 菖蒲華[あやめはなさく]>