01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
高木一行
秋分前日、近所の八幡川へ妻と共に出かけ、川土手を真っ赤に彩る彼岸花を帰神撮影した。
この川には生活排水を一切流さず、自然環境をできるだけ残す努力が払われ続けている。
数年前の夏、妻と共に裸足で川の浅瀬を歩き下っていた時のことだ。
壊れかけた昆虫採集用ネットが川べりに打ち捨てられているのをみつけ、それでたわむれに水辺の草むらの下を川砂ごとさらってみたら、500円玉くらいのかわいい仔スッポンが入っていた。
この川の豊かさを象徴するシンボルのように思え、丁寧に手に取って間近からじっくり観察し、色・模様・形の妙を称賛した後、元気に育てよと祈りを込めつつ、うやうやしく川に戻した。「スッポンがあんなにかわいいものとは知らなかった」と、妻も大喜びだ。
今回、八幡川沿いの遊歩道をゆっくり散歩しながら、時に薮の中にも果敢に踏み込んでいって、「ビリビリッ」と感じるもの、「打ってくる」ものを帰神撮影していった。
妻も私も、白い彼岸花があることを、初めて知った。
秋風と戯れるコスモス。名も知らぬ路傍の小さな花。午後の陽に輝く水面をのんびり行き来するカモたち。
樂[たのし]!!!
<2011.10.28 霜始降(しもはじめてふる)>
→関連記事はこちら(ヒーリング・ポッドキャスト 曼珠沙華)。