スライドショー3-20 <マヤ Day5> その3 光と闇の間 撮影:高木美佳&一行 2011.10.07

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ライナーノーツ

高木一行

マヤ Day5 その3 光と闇の間 撮影:高木美佳&一行 2011.10.07

 あどけない天使のような顔と同時に、愛すべき魔性のものの側面も、猫たちは確かに備えている。また、それが猫の尽きせぬ魅力の1つでもある。
 まだ小さな爪を、ざらざらした舌で入念に研ぎながら、獲物の感触を予感して小悪魔的悦楽の表情を浮かべているかと思えば、一瞬後、正反転して天使のごとき無邪気へ戻る。
 猫とは、光と闇の間を行き来するものたちだ。

 古代エジプトのブバスティスは、猫女神バステトに捧げられた都であり(ブバスティスとはバステトの地の意)、猫を神聖視するバステト教の聖地であった。
 そこでは、猫を殺した者は死刑に処されたという。快哉[かいさい]を叫ぶ猫好き(バステト教徒)は少なくなかろう。 

<2011.11.30 朔風払葉>