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高木一行
延々と続くこれら一連の猫シリーズは、猫がいる暮らしとはいかなるものか、ヒーリング・アーツの視点から斬り撮っていった成果だ。
私たちは実に真剣に、精根込めて作品創りに没頭している。
わが家の猫たちは、なぜか段ボール箱に入って寝るのが好きだ。マヤも今では(ライナーノーツ執筆時)、上等な猫用ベッドを卒業し、「おにいちゃん」たちと同じ箱ベッドを使っている。
マヤはもうすっかりスピカになつき、皆さんすでにご存知の通り、スピカに対しまったく遠慮がない。
スピカは最初のうち、マヤのそばを何気なく走り抜けていったり(普段走る速度の半分くらいで)、何度も行ったり来たり、無関心を装いつつも熱心に繰り返しアプローチし続けたことが功を奏し、たちまちマヤの心をつかむことに成功した。
これに対しマナの方は、まだマヤと距離を置いている感じがする。マヤが耳を(ソフトに)噛む程度まではゆるしても、それ以上マヤがじゃれつこうとすると、ふいとどこかへ行ってしまう。
元来、マナは兄弟猫のスピカとさえ、普段からあまり一緒に遊ばない。特に、取っ組み合いが大嫌いらしい。スピカがやろうとすると悲鳴を上げて逃げ出す始末だ。
<2012.03.20 春分>