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高木一行
スピカに対しては、もう完全に遠慮がないマヤ。スピカも、よほどひどいことをされない限り、じっと身を任せている。限度を超えた時でさえ、抗議の鳴き声を上げて逃げ出すだけで、絶対にマヤに手を上げたりしない。
スピカとマナは、わが家裏の収納小屋で生まれ育ち、生後半年くらいまで無宿猫生活だったから、かなり警戒心が強い。マナなんか、外猫が玄関前に立とうものなら、ドアをはさんですさまじいうなり声をあげ威嚇する。
だから、この二頭[ふたり]がマヤをすんなりと受け容れ、あまつさえ家族のように仲良く暮らし始めたことは、あらかじめそうなると直感してマヤを迎えたとはいえ、やはり驚きであり、感動的だった。
ただ感じたりイメージしたりすることと、その出来事と共に生きることとは、・・・まったく違う。
そして、この日。
ついに・・・・マヤが・・・・「マナおにいちゃん」に向かって、初めて飛びかかっていった!
マナの方が、普段なら決してそんなところに手をかけたりせぬ猫ちぐらの上から、マヤをそれとなく誘った節がある。
また、猫たちの関係性の新たな段階が開かれた。
この後マナは、自分でもびっくりしたようにとまどい、さっと逃げていった。
マヤの跳躍力は日増しに磨かれていく。
尻尾で支えながら斜め45度に立つわざ(No.25)にもご注目。
たっぷり運動した後は、デイベッドでお昼寝。
そして夜、スピカおにいちゃんに観[み]守られながら、これより安心の熟睡モードへと移る。
ヒーリング・キャット・ライフ(猫のいる暮らし)に栄えあれ!
<2012.04.27 霜止出苗(しもやみてなえいづる)>