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高木一行
朝方降っていた雨は、昼前、猫たちの世話の合間を縫って妻とともにABD巡礼へと出かけようとする頃には、すっかりやんでいた。が、風が時折強く吹きつけ、太陽が顔を出したり、雲間にかくれたり、を素早いリズムで繰り返している。
平和祈念館(原爆資料館)から元安川沿いのリバーロードをゆっくり歩きつつ、目に留まったものを帰神撮影していく。
折からの強風にあおられながら、葉むれたちがあちらへこちらへと群がり、なびく。狂奔のダンスを踊るかのように。
生命の厚みをまとった、匂い立つような、花々の、木々の、草々の、鳥の、人の、・・・エクスタシー。
この季節のABDは、エーゲ海あたりの小島のような雰囲気を、なぜか帯びるようになるのだが、それと知ってか知らずか、地中海風のオープンレストランが川べりにオープンしており、今度、もっと人が少ない時に行ってみよう、ということになった。
外国人観光客の姿も、少し前から頻繁にみかけるようになってきた。ようやく「日本はアブナイ国」という国際的認識が緩んできたらしい。
明日はいよいよ立夏だ。
<2012.05.04 牡丹華(ぼたんはなさく)>