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高木一行
マヤは、日中はもっぱら1階で過ごし、夜私たちが2階の寝室へあがるとついてきて一緒に寝るようになった。
今もそうだ。たいてい妻と一緒に寝て、時々、私のところにも来る。
マナとスピカも加え、3頭[さんにん]が傍若無人に妻の寝床を占領することもしょっちゅうだ。その合間を縫いながら物凄い格好で妻は寝ていることが多いのだが、妻いわく猫が布団の上にいないと落ち着いて寝られない、のだそうだ。
この頃のマヤは、寝る前、まずふとんを舞台にひとしきり舞ってみせて喝采を受けた後(猫じゃらし等は不使用。あくまでマヤが自発的にやっている)、人の腕をまくらにして明け方までぐっすり熟睡していた。人間みたいに頭だけ布団から出して、安心し切って寝ている姿が、何ともいえずかわいらしい。
最後の2舞(枚)は、明け方直前、マヤが妻の腕枕の上で目覚めたところ。枕元にカメラを置き、チャンスをじっと待った成果なり。
<2012.05.12 蚯蚓出[きゅういんいずる]>