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高木一行
ふと、乳香とそれ以外の香とでは煙の形は違うのか、という疑問が湧いた。
妻に話したら、ちょうど龍宮館リノベーションのための片づけ作業をしていて、長らく棚の奥に眠っていたドラゴンズ・ブラッド(龍血樹の樹脂)を発見したところだという。
早速それを使って帰神撮影してみたら・・・出るわ、出るわ。またしても出た、面白いくらい。
丸みを帯びることが多い乳香の煙とは明らかに違う、ドラゴンズ・ブラッド樹脂特有の結晶質を反映するかのごとき幾何学性、と同時にドラゴンズ・ブラッドの香りがはらむ、ぬめらんばかりの嫌ったらしさを映すかのごとき有機性。
ただぼんやり見ているだけでは、意味をなさない画像の連続に過ぎまい。が、研ぎ澄ました観の目には、あちこちに様々な<龍>の横顔[プロフィール]が映る。その他にも、まるで超次元版ロールシャッハ・テストみたいに、いろんな姿が観えてくる。
無数の男根や女陰が絡み合い、精霊たちが抱き合い、舞い踊る超越のオルギア。
作品02はバフォメットか?
サバトの主宰者であり、魔術の守護者とも呼ばれる謎の神。黒ヤギの頭と蹄の手・・・などと、スライドショーの瞬間瞬間に観ていく(=審神[さにわ]する)ことができるようになれば、あなたも一人前の「審神師」だ。
ちなみに、かのテンプル騎士団もバフォメットを祀ったそうだ。
友人たちにこれら龍血樹シリーズの一部を公開したら、多くの者がやはり龍を始めとする様々な姿、形が観えると報告してきた。そこまで霊眼を拓いた者にとって、これらの帰神フォトに映っているのはリアルなカミ(精霊)の姿にほかならない。
観照者は、ある意味で神々と出合っている。
神への拝謁が叶うということは、言うまでもないと思うが、人間にとって可能な限り最大の体験であり、人として受けることが可能な最高の栄誉といえる。
以下は、プライベートBBSの過去記録より。
ドラゴンズ・ブラッドが少量ありましたので、それを焚き、香りを聴きつつ、ダイジェスト版の特別スライドショー『煙精 @龍血樹』を観照させていただきますと、生々しく揺らめき、煌めきながら、多層的に折り重なって顕われる龍の姿に驚嘆いたしました。線香や乳香とも違う、独特の流れがあることを感じました。
ドラゴンズ・ブラッドの煙から次々と立ち顕われる龍を観ておりますと、大きな流れが、龍、龍宮を指し示しているように感じ、龍宮館の完成と龍宮拳の発展を促されているように思えます。
特別スライドショー『煙精 @龍血樹』を観照させていただきました。煙が強烈な生命の力を放つ光になり、そこから様々な精霊、龍神、女神が顕現して大いなる祝福を与えているように感じました。次々と神々があらわれて、龍宮の世界が溢れて広がっていくような予感を感じさせました。
特別スライドショー『煙精 @龍血樹』を観照させていただきました。煙が織り成す幽玄な世界に心身もゆらゆらと揺らめき、深く解きほぐされていきました。また、観照しておりますと煙の粒子性に目が感応しているのか、観る感覚が微細に深まっていくことを感じました。次第に深まっていく煙精の豊穣な世界に深く感・動し、心から堪能させていただきました。
<2012.05.30 紅花栄(べにばなさかう)>