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高木一行
同じ構図でよくもあれだけ次々と・・・、と妻の美佳が言った。
言うまでもなく、煙精シリーズのことだ。
言われてみるとまったくその通りだから、私も思わず笑ってしまった。
「でも、撮る者が感・動しながら撮っているから、観る側も全然飽きないんだよね」と、美佳。
まさしくその通りである。
今度は、ふと思いついて没薬とドラゴンズ・ブラッドを一緒に焚いてみた。
すると、煙の質がまた変化した!
スライドショー観照を通じ、ご確認いただきたい。没薬とドラゴンズ・ブラッドの煙と香りが絡み合い、融合し、煙の精霊の幽玄神秘なる世界が開かれる。
世界中の様々な香を自在にミックスすれば、それこそ無限のバリエーションが楽しめるだろう。
世界各国のいろんな香の中から何種類かを選び、「今日の香り」を自分で創るというのも面白そうだ。
私はヒーリング香道を提唱しているが、それは過去の伝統を敬いながらも、それに一切縛られることなく、剛胆不敵に新たなる道を切り開いていこうとするものだ。「香り」と「嗅覚体験」の本質を楽しみつつ探求すること、それ自体が、人生をさらに彩り豊かに熟させていく。
<2012.07.01 菖蒲華(あやめはなさく)>