高木一行
龍宮館のリビングB(南側)でくつろぐマナ。
そこへマヤが現われ、毛づくろい中のマナにしきりにちょっかいを出す。
最初のうち我関せずとばかりに無視を決め込んでいたマナも、マヤの執拗なアプローチについに堪忍袋の緒が切れ、猫同士の戦いが始まった・・・・・・わけではない。
注意深くご覧になれば、河鍋暁斎[かわなべきょうさい]描くところの化け猫みたいな表情で恐ろしげに歯をむき出していても、取っ組み合いの最中、マナの口がマヤに一切触れてないことがおわかりだろう。
マヤは生後約1ヶ月で親兄弟から引き離されたため、猫同士のつき合い方を知らないまま育つのではないかと懸念されたが、スピカとマナが立派に(母)親代わり、兄代わりを務め、遊びの際の力加減も自然に身につけることができた。
とはいえ、夢中になってついやり過ぎてしまうことが、まだ時々ある。
そんな時は、必ずマナやスピカの方が負け役となって逃げ出す。
この2頭[ふたり]に痛い目・怖い目に遭わされた経験が、マヤには1度もない(それゆえに、かくも傍若無猫[ぼうじゃくぶじん]なり)。
<2013.03.30 雷乃発声[かみなりすなわちこえをはっす]>