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高木一行
其の三に引き続き、龍宮神へ祈る儀礼が執り行なわれるという久高島北端・カベール浜の諸々の光景を帰神撮影した。
荒涼とした景観だ。が、目の前の海には豊かなサンゴ礁が息づき、多くの魚たちと出会うことができるそうだ。そのうち機会があれば、実際にそこに身を置き、海中帰神撮影を試みたい。
沖合に目をやると、小さな豆粒、いや米粒ほどの人影が、あちらにもこちらにも。潮だまりに潜むタコを獲ったり、マカキ、シャコガイ、クモガイなど食用になる貝類を拾ったり、こんな日には島人たちの食卓が俄然、賑やかになる。
海の向こうにみえるのは、沖縄本島。
作品11~14 このあたり一帯、否この島のすべてが、サンゴの化石から成り立っている。
作品17 イワガニの残骸。海鳥にでも食べられたか、1本の羽毛と抱き合うようにして、通常のすみかである波打ち際から遠く離れた場所で、風に吹きさらされていた。
作品23,24 カベール浜での帰神撮影を終え、カメラをリュックサックに納めようとしたら、ひそやかな音を立てて足元の砂浜に何か小さなものが転がり落ちてきた。オカヤドカリだ(作品23、中央やや下寄り)。岩場に置いてしばらく待つと、ふわっと緩むようにして貝殻の家からご本尊が姿を現わした。すかさず祈念(記念)撮影。
より詳しくは、ディスコース『久高島巡礼:2013』第5回を参照いただきたい。
<2013.04.24 葭始生[あしはじめてしょうず]>