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高木一行
カベール浜を後にし、久高島中を自在に巡りながら、心のおもむくままに帰神撮影していった。
作品06~11 久高島で最も神聖視されているクボー御嶽[うたき]の入り口。ここから先は特別な資格を持つ者意外、何人たりとも立ち入ることはできない。
しかし、この日、超意識状態にて改めて「入り口」と向かい合ってみて、特別な何かを感じることはなかった。
それよりも、脇道に入り込んであちこちさまよっている最中に出合ったソテツ(作品12~17)の、あの活き活きと迫ってくる電気的な黄色の輝きはどうだ。
観の目で向かい合うと、ソテツの葉が何かのメッセージを発しながら挑みかかってくるかのようで、しばしその場を立ち去りがたく感じたほどだ。
ススキの穂にも、からみつく蔓にも、アダンの葉の曲線にも、螺旋が現われている。
作品27~50は再びイシキ浜とその周辺の情景あれこれ。作品29は、イシキ浜へと通じる小道の傍らにひっそりと設けられた礼拝所。岡本太郎のいわゆる「何もないことの眩暈」。
作品22,23は月桃の花。月桃のかぐわしい葉で包んで蒸したムーチー(鬼餅)は、沖縄のポピュラーな菓子の1つだ。ただし、ここに写っているのは化粧品の原料となる別種の月桃で、葉は餅を包むには硬すぎ、香りもやや濁りがあって、きつい。
関連記事は、ディスコース『久高島巡礼:2013』第5回にて。
<2013.04.24 葭始生[あしはじめてしょうず]>