◎先日、実家に置いてあった古い荷物を整理していて、中学1年生時のスクラップブックが出てきたのだが、中身は何かと思ったら、瀬戸内地方で当時大きな問題となり始めていた公害に関する新聞記事がいっぱい集められていた。
1970年代後半(高校生時代)には、すでに独力で「エコロジー(生態学)」という言葉に到達し、それが今後の地球において何を意味することになるかを明確に認識した。
18歳より亜熱帯・熱帯地域を好んで訪れるようになり、地球規模と呼んでいいほどの大がかりな自然からの収奪・自然の破壊が、無慈悲に進行してゆく有り様を、各地で実際に目撃することとなった。1億年を経たボルネオの太古の森が無残に切り倒され、巨大なトラックが大きな丸太を山のように積んで次々と運んでゆく光景とも出会ったことがある。
地球の危機に関して今、私が述べていることは、子供の頃から現在に至るまで、本質的にまったく変わってない。
◎これまでの人生を振り返ると、時の流れが交錯しているのじゃないかと思えるような奇妙な現象がしばしば起こってきた。
中学1年生の頃、不思議な絵を描くようになった。授業中ですら小さなメモ用紙などに鉛筆でこっそり描き続けていたほどだが、その後30年以上経って人生が根本から変わるようなある出来事を経験した時、私の目の前に展開されたのは、自分がかつて執拗に描き続けていた光景そのものだった。
夢見術(自分が夢の中にいると意識しながら見る夢)や瞑想の中で出会った出来事が、後に現実となった体験は数え切れない。
子供の頃のことだが、将来自分が起こすことになる事件の叱責を、その数年前に受け(当時はまったく意味不明。叱っている方もなぜなのかわかってなかったと思う)、本来であれば大事になるところが小事あるいは些事で済んだ、という実に妙な経験もある。
子供時代も・社会人になってからも、私を理不尽にいじめたり抑圧した者は、後日必ずひどい目に遭うのが常だった(恨んで呪ったりしたわけではない)。冤罪で収監された刑務所でも、最初の頃いじめの標的にされそうになったことが2度あった。こうなったら懲罰覚悟でぶつかり合うしかあるまい、と覚悟を決めたところ、不思議なことに2度とも、対立していた相手が勝手につまらない問題を起こして作業工場を追い出され、事無きを得た。
まあ、呪術的な人生、であることは間違いない。
◎タイ料理フェスティバル@龍宮館1。
タイ東北部(イサーン)は、様々な種類の独特なソーセージで有名だ。
写真はイサーン地方名物のネーム。生の豚肉・豚の皮・豚耳のミンチ、塩、カオクア(タイ米を煎って粉にしたもの)、ニンニク、トウガラシを混ぜて発酵させる。
キャベツ、ショウガ、ピーナッツやカシューナッツ、パクチー(コリアンダー)、ミントなどと合わせて食べれば、たちまち「病みつき」である。
◎タイ料理フェスティバル@龍宮館2。
次はタイ南部の料理、ホーモック。魚のすり身とレッドカレー・ペースト、ココナッツミルク、卵を混ぜ合わせ、バジルと一緒にバナナの葉の器に流し込んで蒸し上げる。ふわふわの食感が楽しい。
◎タイ料理フェスティバル@龍宮館3。
五香粉ベースのタレで焼き上げたロースト・ダック(アヒル)。酸っぱいチリソースにつけていただく。
◎タイ料理フェスティバル@龍宮館4。
デザートは、カオニャオピン(ココナッツミルクと砂糖で甘く炊いたもち米&タロ芋のペーストを包んで焼いたタイ風ちまき)とタコーサーク(パンダンリーフで香りをつけたタピオカとココナッツミルクをゼラチンで固めたもの)。夏には、こういうのを朝食にいただくのも悪くない。
◎すでに満腹になっているのに、先日東京の新大久保で買い求めたドリアン(タイ産モントーン種)が追熟してちょうど食べごろとなり、これもタイ料理フェスティバルの一環と全部平らげたら、さすがに腹がパンパンに膨らんで身動きできなくなった(呵々大笑)。
<2022.07.27 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)>