Healing Discourse

龍宮道メモ 第十八回 伝授風景、支撑底面の中心に重心を落とす

2023.11.26

 前にも述べたが、龍宮会最終回となる第10回のメインテーマは、「支撑底面の中央に重心を落とす」ということだった。支撑底面とは肥田春充の造語で足裏が描く図形を指すが、「撑」は現代日本語ではほとんど使われない文字で、「しょう」と間違って読む人が多いようだが、「とう」が正しく、「支える、突っ張る、つっかい棒にする」といった意味だ。

動画56 『伝授風景1 背中が波打つ』
撮影:2023.06.10 於:天行院

フルハイビジョン画質 07分16秒

 動画56では、支撑底面の中央に重心を落としつつ、同時に背中でどんなことが起こっているか、について身体に基づき探求してゆく。
 冒頭、背中(脊椎神経)が波打つとか光るとか、秘教的エソテリックなことを日常会話みたいに普通に話し合っている場面が登場するが、受け手たちはどんな風に感じていたのか、後で確認してみた(チーム・コミュニケーション・ツールへの投稿より)。

●先生の背骨にヒーリング・タッチしておりますと、先生が背骨の光に言及されるのと同時か少し前に、先生の背骨に光の波が流れてくるのがありありと感じられ、かつ観えてきて、しかも背骨から支流のように流れる神経の流れまで観えてきて驚きました。
  先生が支撑底面に重心を落とされた際の感覚についても記しておきたいと思いますが、全身が無限落下していくような感覚で、落下と同時に下から浮き上がってくる軽やかな流れが同時に感じられ、落下しつつ、虚空に軽やかに浮かんでいるような不可思議な感覚でした。
 胸郭の和らげの場面では、最初に佐々木さんに胸郭に触れ合っていただきながら、先生に触れ合っていただき、崩れていった場面では、胸郭が溶けるようにドロドロと液状になり、これは凄いと感じました。しかし、直後にその柔らかいと感じていた胸郭で動きつつ、先生のわざをゆっくり受けると、それまで感じていた柔らかさとは質の違う、想像したこともない柔らかさがあらわれ、思わず「全然違う!」と言葉が出ていました。例えるなら、柔らかくはありましたが重くドロっとしていた胸郭が、突然蒸気のように細やかな気体の集まりに変わって、気体の粒子が滑らかに自在に動いているかのようでした。その後にさらに先生のわざを受けますと、雲に気流が起こるように軽やかに身体が動いておりました。今動画を観ましても普段の私ではとてもできそうにない動きなので驚いております。(東前公幸)

●先生が背中(脊椎神経)からの波を起こされますと、(動画で観ると最初の方では先生はほとんど外側へ動きを表されていないのですが)私の身体の内側で、背骨を中心とした波が左右へ拡り、身体が柔らかく波打ち始めました。
 驚くべきことに、波が起こるごとに、白銀の糸の集合体のごときものが、揺らめきながら光り輝いているのが、ありありと観え始めました。
 それは単に視覚的なものではなく身体内の感覚とリンクしており、背骨から左右へ伸びる脊椎神経に波が起こっていることが生理的に実感されました。
 次第に、先生が背中から起こされる波と、自身の内面から生じる波が共振し、より複雑で細やかな波となって、全身が気持ちよさに満たされ崩れ落ちていきました。
 神秘的とも言える体験ですが、感覚としては全く無理がなく、健康な人間は本来、このように脊椎神経を生理的に感じ波打つのが自然な在り方なのではないか、と感じました。
 また、先生が支撑底面へ重心を落とされると、その瞬間に全身がふわりと柔らかくなり、堰が外されたように流れが生じ、全身が波打ちつつ、ストーッと自身の存在感が足下へ落ちていきました。(佐々木亮)

2023.11.28

動画57 『伝授風景2』 撮影:2023.06.10 於:天行院

フルハイビジョン画質 08分15秒

2023.11.30

動画58 『伝授風景3』 撮影:2023.06.10 於:天行院

フルハイビジョン画質 08分28秒

<続く>