文:高木一行
ムービーに映し出される世界が、見慣れない異質な光景と感じられる人も少なくないだろう。
それは、話す言葉はあくまでも補助的に使われる程度で、もっぱら身体の言語でやり取りがなされているからだ。
以心伝心をもじって以身伝身と我々は呼んでいるのだが、ヒーリング・タッチをベースとして身体間で情報をやり取りすることが、現実にできる。
離れた者同士のコミュニーケーションと違い、ヒーリング・タッチを介して流体的に一体化し、波紋情報がディープにやり取りされるこの現象を、龍宮道ではコミュニオンと称する。
龍宮道の伝授は、コミュニオンを通じて執り行なわれる。
それにしても、他人に近づくな、と官民一体となって囂しい現下世相にあって、その真逆をゆくかのごときコミュニオンを提唱し、実行し、あまつさえ人々に教えようとするとは、時流にあらがう反社会的行為なり、との誹りを受けても致し方あるまい。
糾弾を覚悟の上で、このような挙に及んでいるのは、それが地球生命からの超越的な要請でもあるからだし、それを成すことが人類のためとなり、延いては地球のためともなると感じ、信じているからだ。
人は触れ合いを通じて活力を得る。
そのことを証明するのが、龍宮道だ。
触れ合いが失われつつある暗き世にあって、いのちの灯火をともすこと。
即ち、人類そのものへと、ヒーリングの意図を向け深めること。
それが今、我々がやっていることだ。
フルハイビジョン画質 04分15秒
<2021.05.15 竹笋生(たけのこしょうず)>