Healing Discourse

ヒーリング・ムービー 其之三 体話 〜ヒーリング・セレブレーション in 広島 後編〜

文:高木一行

 ムービーに映し出される世界が、見慣れない異質な光景と感じられる人も少なくないだろう。
 それは、話す言葉はあくまでも補助的に使われる程度で、もっぱら身体の言語でやり取りがなされているからだ。
 以心伝心をもじって以身伝身と我々は呼んでいるのだが、ヒーリング・タッチをベースとして身体間で情報をやり取りすることが、現実にできる。
 離れた者同士のコミュニーケーションと違い、ヒーリング・タッチを介して流体的に一体化し、波紋情報がディープにやり取りされるこの現象を、龍宮道ではコミュニオンと称する。
 龍宮道の伝授は、コミュニオンを通じて執り行なわれる。

 それにしても、他人に近づくな、と官民一体となってかまびすしい現下世相にあって、その真逆をゆくかのごときコミュニオンを提唱し、実行し、あまつさえ人々に教えようとするとは、時流にあらがう反社会的行為なり、とのそしりを受けても致し方あるまい。
 糾弾を覚悟の上で、このような挙に及んでいるのは、それが地球生命からの超越的な要請でもあるからだし、それを成すことが人類のためとなり、いては地球のためともなると感じ、信じているからだ。
 人は触れ合いを通じて活力を得る。
 そのことを証明するのが、龍宮道だ。
 触れ合いが失われつつある暗き世にあって、いのちの灯火ともしびをともすこと。
 即ち、人類そのものへと、ヒーリングの意図を向け深めること。
 それが今、我々がやっていることだ。

ムービー 於:天行院(広島) 2021.04.18

フルハイビジョン画質 04分15秒

<2021.05.15 竹笋生(たけのこしょうず)>

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