Healing Discourse

ヒーリング随感3 第26回 最終回

◎学を絶てば憂い無し、という。また、大賢は愚かなるがごとし、とも。
 本連載ではこれら老子の言葉を実践するべく努めてみたのだが、いかんせん大愚とはなろうと思ってなれるようなものではないことが、よくわかった。私もまだまだ未熟だ。
 先日、高校時代に熱心に覚えた英語リーダーの内容を思い起こせるか試してみたところ、高校1年の教科書の第1章の最初のところから、スラスラ口をついて出てきたから、我ながらちょっとうす気味悪くなった。
 当時、1時間でも2時間でもリーダーを暗唱し続けることができたが、両親の証言によれば、深夜、私の部屋から時々英語の寝言が聴こえてきたという。
 もはや不要となった記憶が、頭の中にいっぱいたまっているらしい。年末は、脳内の大掃除だ。
 レット・オフを使えば、要らない記憶をデリートできる。すると、ものすごく頭が軽くなる。

◎ちなみに、上記のごとく真面目に、熱心に英語の勉強に取り組んだにも関わらず、私がいまだに英語をまともに話せないのは一体どうしたことか。
 日常会話とか旅先で必要な会話などには困らない。が、ちょっと高度で専門的な内容を外国人相手に真剣に話し合おうという段になると、もう全然ダメである。旅先で英語のテレビ番組をみても、内容が半分くらいしかわからない。
 あんな紙の上の勉強より、人々と実際に向かい合い、楽しく話すことを通じ学ぶことの方がはるかに有益であったろう。
 まさに、学を断てば憂い無し、だ。

◎一昨日の深夜、帰神撮影を試みた。
 そのうちの1舞。

日月弧形剣[じつげつこけいけん] 撮影:高木美佳 2011.12.28

◎冬至を過ぎたあたりから、ティティムルが急にまた成長し始めた。
 茎(幹)の高さが、一番大きいもので70センチくらいある。(一室を改造した)温室に入れる予定だったが、猫たちのため1日中暖かくしてあるリビングの窓際で問題なく過ごしているようだから、そのまま様子をみることにした。時々、ヒーリング・タッチで触れ合い、たまふりを伝えている。
 日本で育つだろうか、とパラオの友人たちがしきりに心配してくれていたが、この様子なら大丈夫そうだ。
 ところで、ティティムルとはそもそも一体何もの(学名)なのか、実はいまだによくわからない。

窓際のティティムル 撮影:高木一行 2011.12.29

◎帰神ムービー:『年越しそば』 撮影:高木美佳 2011.12.31
 1本のそばを途中で切らずにツルツル食べきる、マナの妙技。

◎先日の龍宮拳伝授会の一場面を、最後にもう一幕。
 撮影順からいうと、前回ご紹介した『龍宮拳伝授会』の2と3の間になる。
 参加者の一人が最近プライベートBBSに投稿していたことだが、当人が普段感じていたブロック(こわばり)を、私がわざの動きのさ中で正確にとらえ調律していることが、ムービーを観て初めてわかったという。「改めて凄さを実感しました」とその人はコメントしていたが、前々から述べている通り、龍宮拳はす・ご・いのだ。
 私は、もちろん何も考えてない。あそこをどうこうしてやろうなど、一切考えてない。いくら考えたって、何もわからない。
 しかし、動けば即わざとなり、いやしともなる。
 それが龍宮拳だ。
 だから、あんなのは武術じゃない、無駄な動きが多い、などと不粋な言葉を投げかけめさるな。
 合抱の木は毫末に生じ、九層の台[うてな]は累土に起こり、千里の行は足下に始まる。
 生命の芸術としてのヒーリング・マーシャルアーツを、我々は志しているのだ。
 私は相手を倒しているのでなく、共に(武術的に)舞っている。
 最近は、突き蹴りや体当たりなど、ちょっと激しい術が出始めた。龍宮拳の肘打ちは結構凄い。
 天下に水より柔弱なるはなし。・・・弱の強に勝ち、柔の剛に勝つは、天下知らざるなきも、よく行なうなし。(たおやかで柔らかな水が、強く硬いものに打ち勝つことは、世の中の誰でも知っているのに、それを実行し得るものはいない)。

◎龍宮拳が示現し始めたことだし、武術のことも今後は少しは勉強しなければと思っていた矢先、『日本武道体系』全10巻及び『日本武道全集』全7巻の奉納寄進を、篤志家より受けた。ネット上で調べてみればわかるが、びっくりするような値段で売られている古書だ。
 そうした希少で高価な古書籍が私の書棚の一部を占めているが、それらのほとんどは寄贈・寄進によるものであり、私を深く信頼して貴重な資料を託してくださった多くの方々に対し、深甚なる感謝を捧げるものである。
 それらの人々の好意と信頼に報いるべく、私は今、自らが得つつある無形の宝のエッセンスを広く一般に公開し、分かち合っている。

◎本日のマヤ(おやばか5)。 撮影:高木美佳 2011.12.31

 マヤはすくすく育って、体重も当初の4倍以上に増えた。
 最近の趣味は、龍宮拳で私と一緒に舞うこと。好みの曲は、妻の『レインボーズ・エンド』(プロローグ編が、ディスコース『レインボーズ・エンド』最終回のフィナーレを飾っている)。
 なぜか、梅干しも好物。
 生後4ヶ月足らずにして、すでに熱烈なファン多数。

<2011.12.31 麋角解>

※本稿を書き上げ、ワークステーションに回す前、改めてティティムルの高さを測ってみたら、2〜3日前は70センチすれすれだったのに、今や74センチ以上あった。
 昨日のブランチでは、舌平目のティティムル・スープを妻と共に楽しんだ。
 ウンギラルングゥッ(パラオ語で「樂」)!!