Healing Discourse

ヒーリング随感5 第5回 龍宮拳セカンド・ステージ開幕 高木一行

◎第2回龍宮拳研究会の2週間後、第3回目を執り行なった。
 自由に、気楽に、深刻にならず、なおかつ真剣に、誠実に、やっていこうと思っている。科学の心も忘れずに。
 今回はその模様を撮影したムービーを中心にご紹介していく。
 龍宮拳・・・・一体なんじゃいそれは、などと、どうか厳[いかめ]しく詰問したまうことなかれ。私があれこれ考えてやっているんじゃない。「私(自我)」はまったくこれに関与してないのだ。
 私は、ただ伝える者であり、媒体に過ぎない。
 私は、単なる目撃者、報告者でしかない。

◎第2回の時と比べ、私も参加者たちも「波紋度」が一気に急上昇していることが、観の目でごらんいただければたちどころにおわかりになると思う。
 これは、身体の4つの箇所を意識・活用するマナ(修法)を、私も参加者も、「その場でいきなり学び」「その場でいきなり実修」した結果だ。
 龍宮拳の第2ステージが開かれたと感じている。
 ムービー1では、足底(直立時、足裏の床と接する部分)に引いた1本の線[ライン]に基づき身体を波紋的に使うとどうなるか、が示演されていく。足払いのようにみえるわざは、波紋を送り込む蹴りのヴァリエーション。蹴りといっても、足を激しく相手にぶつけるのでなく、足を通じて相手の身体内に波紋を送り込み、体の中が波打つことで相手が崩れてゆく。
 ラインとは、要するに足裏の、爪先側と踵側を分けるのはどこか、ということだ。特に、床と接している足底部を前後に2分するライン。そこを中心として、3の原理で意識を爪先側と踵側に同時に分ける。その状態を常に保ちつつ、動く。
 ムービー2では、そのラインが「ポイント」へとバージョンアップ。これは、いわゆる足刀部の真ん中(のやや甲側寄り)にある。それにより瞬時に、さらなる熟達が起こるのだが、龍宮拳、そしてヒーリング・アーツではそうした現象は決して珍しいものではない。
 寝わざなど、より武術的なアクションも頻出し始めた。「ああいうこと」を私も参加者たちも「その時初めて」やっているのだから、ところどころに不慣れ・不調和なところがある点はご容赦いただきたい。こうなってくると「龍宮拳」という名称すら、器として小さすぎる感じがしてきた。
 ムービー3では、上記、足のポイントと連動する手のポイント(左右1つずつ)がさらにクロスオーバーされ、全身の波紋的統合度がより一層高まる。ここで言う手のポイントとは、掌底とは具体的にどこなのか、ということとも関係する。そこで打つと、全身の力が自然に集約するところ。そこを手首の動きの支点とすれば、全身が螺旋状に連動するところ。
 手のポイントとか足のポイントとか、曖昧な書き方をすることを、現時点ではどうかお許し願いたい。
 一般の方々(武術を専門的に修業しているわけではない普通の生活者)にとって有益と思われる情報は公開することがヒーリング・ネットワークの原則だが、今、続々と私の元に示現しつつある「これ」らは、あまりに突拍子もない(今まで聴いたことがない)内容のものが多く、今すぐ直ちに詳細を公表することをはばかられるのだ。
 ムービーで示されている通り、確かによく効きはする。が、いまだ充分な体験を積み、研鑽してもいないのに、不特定多数に向け情報を無制限に公開するのは無責任というものだろう。
「ヒント」はあちこちにちりばめられている。受ける準備がすでに整っている人なら、ポイントの場所も自ずから特定できようし、そこの封印をヒーリング・タッチで破ることもそれほど難しくないはずだ。

◎第3回でご紹介したサーレップを使い、妻の美佳が「ノアの箱船プリン」をこしらえた。イスタンブールのコーヒーショップなどでよくみかけるトルコのデザートだ。
 作り方はシンプル。サーレップ粉末を熱した牛乳で溶き、ゼラチンで柔らかめに固めるだけ。ローストしたての各種ナッツ類、ミックス・シードなどをたっぷり乗せ、シナモン・パウダーを振りかけていただく。
 トルコのアララト山は、旧約聖書に記されたノアの箱船が流れ着いた場所といわれている。

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<2013.02.06 東風解凍(はるかぜこおりをとく)>