◎プライベートBBS上にて、前回ご報告した第3回龍宮拳研究会に参加した友人たちに対し、各自が感じたこと、体験したことなどの感想を求めたところ、直ちに応答があった。
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今回の学びでもっとも印象的だったのは、当初の足のラインの問題から、最終的に、足のポイント、加えて手のポイントへ集約されていった瞬間に立ち会ったことでした。
当初の、足のラインによるコントロールは足の感覚がそれなりに粒子的に整えられ、開かれていないとそもそもわかりにくいこともありますし、また動きの中で常に意識し続けるのはさらに高度であると感じておりました。
ところが、それが足のポイント点に集約されるとそれらの問題が一挙に解決されていきました。
そこにヒーリング・タッチで触れ合っていくと、即座に強烈な変容が訪れました。そのポイントが覚醒してくるとまずは足の甲の傾きなど、今一つぼんやりしていた部分が突然、明確に感じられ、自然に前後に分かれて行くことがはっきりと感じられてきました。
そうなると土踏まずの感覚もよりはっきりし、あまつさえ、これまで散々不正な使い方をしていた拇指とその周辺の歪みが正されていきました。
足は全身の中でも最も強固なブロックが存在する部位、とのお話が以前ありましたが、実際に解除されて初めてそれが実感として理会されてきました。
ある時は、足の変化によって、遠く離れた胸と腕の癒着が瞬間的に解除されたり、ある時はあまりにも使われていなかった、足・脚の外側のラインが鋭い痛みと共に覚醒して体幹へ繋がりが出始め、目が覚めるような覚醒感に満たされるなど、本当に劇的な効果を実感できました。
またそうやって、意識された足が床と触れ合っている感覚は独特で、凝り固まって、踏みつけているようなものでなく、芯がありつつ柔らかく密着しているという状態でした。固くはないのですが、少々の力を加えられても動揺しない強さとしなやかさが同居している感覚です。
手のポイントも同様で、これまでのさまざまなマナの要素をそこで統合し、バランスさせるような効果を感じました。手のバランス、腕のバランスがとりやすくなっていることを実感します。
このポイントを意識しながら動きをゆっくり検証していくと、これまで経験したことのない滑らかさ、重さや鈍さが劇的に軽減されている状態に驚きっぱなしでした。
できるだけこの手足のポイントを意識して生活しておりますと、滑らかさが手・足のみでなく、全身的に広がっていくのを感じます。
誠に楽しく、喜びに満ちた研究会でした。どうもありがとうございました。
第3回龍宮拳研究会では手と足の動きの起点となる場所を覚醒させ探求していくという類い稀なる機会に参加させていただく幸運に恵まれました。このようなシンプルな要訣(シンプルだからといって簡単というわけではありませんが)でこんなに大きな変容が起こるのか!という衝撃的な体験となりました。
手足の基点を整えられた先生と手合わせしていただく機会に、どんなに防ごう、逃げようとしても少しの隙にも攻めこまれ、崩されることが理会されました。
また、攻防を波紋的に、レット・オフを使いながら、執り行なうようご指導をいただきました。その際、手足の基点を意識して執り行なうと、波紋が裡で流動循環しながら相手の波紋と出会い新たな波紋を次々と産み出していくのが感じられ、波紋のアートとしての理会が深まりました。参加者同士の相対練修でも流れる感覚を感じながら練修できるように感じました。
後日、普段の仕事での対人コミュニケーションの際にも意識や言葉、身振りなどによる波紋的やり取りが行なわれているのではないかと感じられる時がありました。龍宮拳は道場での練修時だけでなく、現代を生きる私たちの日常に応用可能な道として顕われてきているのではないかと思えてきました。
先生は龍宮拳の第二ステージが開幕したと仰りました。先生のお示しくださる龍宮拳の外側の動きは以前より小さく観えますが、術を受けさせていただくと自在さ、細やかさ、隙のなさなどがますます深化されており、留まることを知らぬ熟達を間近で観せていただくことで、大いなる希望を感じることができました。
ご指導いただき、誠にありがとうございました。
先生から最初に足底のあるラインについてご教示いただいたときは、これまで考えたことも、感じたこともないラインだったため大変驚きました。
実際に先生から直接そのラインと触れ合っていただきますと、そのラインを境に爪先側と踵側のどちらにも意識が偏ることなく、両側を同時に均等に感じることができました。また、そのラインを意識しながら足を押し出しますと、押し出す力が爪先側にも踵側にも偏らず、両側の意識をしっかりと保ちながら、足全体を隙なく押し出しているような感覚を覚えました。
しかし、一人では正確な位置を意識することが大変難しく、修得するまでに時間を要することを覚悟しなければなりませんでした。
しかし、研究会中、先生が足のあるポイントに気付かれた途端に学びが一気に加速し、よりシンプルで分かりやすいものへと進化(深化)していきました。そのことにより、足のマナには人一倍の難しさを感じている私でさえ、一気に熟達し、術としてちゃんと示すことができるようになったのです。
自分でも信じられないくらいの熟達度に、いままでの伝授会や研究会とは違う流れが起き始めていることを感じました。
手のポイントが顕われたときは、そこそのものを感じたことがなかったため少し手を動かしただけで直ぐに見失ってしまい、何度もヒーリング・タッチを行なわなくてはいけませんでした。
しかし、ゆっくりとそのポイントを意識しながら手に関するあらゆる動きを統御していくと、軽やかさや滑らかさ、そして全身への流動性が一気に高まることを感じました。
足や手のポイントを意識された状態の先生と触れ合わせていただきますと、思わず「凄いです!」と口走ってしまったほど、繊細な波紋を感じさせていただくことができました。
あるときには先生の波紋が極限にまで繊細になられたのか、水の透明度が一気に高まったようなクリアさを感じ、さざ波一つ立たない静かな水面と触れ合っているような、とても不思議な感覚を覚えたことがありました。
また今回伝授していただきましたマナは実生活にも応用できるということでしたが、実際に職場においてマナを実践しておりますと、いろいろな問題が降り掛かってきても動じることなく冷静に対処することができ、腹の奥底で確かな自信を感じながら仕事を進めていくことができていることを感じています。
本当に素晴らしいマナを伝授していただき、心から感謝しております。
◎この直後、友人たちの1人(今回の研究会不参加)から以下のような投稿があった。
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『ヒーリング随感5』第5回を拝読、観照させていただいたのですが、様々な事が別次元に変容していてびっくりしました。特に、受けられた皆さんの「やられっぷり」が様になっているという、今までに感じたことがなかった光景に驚かされました。
どこかが強く頑張っていて他がぐにゃぐにゃになっているとか、手足が放り出されるように動いてしまうとか、バタバタしながら倒れてしまうといった見苦しい感じがなく、波紋が乱れず調和しつつ崩れているように観えます。
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まあ、こんな具合に、物質界でも電脳界でも、あれこれ活発に楽しくやっている。
◎前回に引き続き、第3回龍宮拳研究会のムービーを、祈りと共に分かち合う。煩雑な説明が多い箇所などは省いた。
座っても寝ても、つま先立ちでも、龍宮拳の原理がちゃんと使えることに自ら驚いている。もちろん、態勢により波紋の現われ方は異なる。が、行ったり来たり、浮いたり沈んだり、左右に振れたり・・・が高度に組み合わされた3Dの波紋により術[わざ]が織りなされていく、という点ではどれも皆同じだ。動静剛柔、変化自在なるオンリー・ワン。
これはもう、龍宮拳ではなく、龍宮道かなあ、と思っている。打撃系だけでなく寝技や投げ技もあるから、というだけでなく、人のあらゆる営みを変容させる<道>という意味で。
研究会終了後に撮影した動画をチェックしていて、最後のムービー3を一緒に観た後で妻がいうには、ああいう、カニに関するマニアックな話は研究会の最中にはやめた方がよろしいのではないか、と。誰も理会できないし、植芝盛平のわけのわからない道話と同じではあるまいか、と。
久しぶりに味わう「キツイ」一撃であった。
ちなみに、マングローヴ干潟に棲息する小さなミナミコメツキガニは、危険を察知すると螺旋状に回転しながらあっという間に泥の中に潜行してしまう。何千、何万という大群が一斉に、密やかに、姿を消す様は、ちょっと魔法のような趣がある。
<2013.02.08 東風解凍(はるかぜこおりをとく)>