◎第3回龍宮道研究会の1週間後、第4回を執り行なった。
取り扱い内容は前回とほぼ同じだが、参加者が替われば学びの場の流れ、展開も自ずから流動的に変化する。
誤解されている方がいらっしゃるかもしれないが、これら諸々のムービーにて私が参加者たちを相手にあれこれどたんばたんやっている、「あれ」は龍宮道(今回から龍宮道という名称を採用することにした)の本質では「ない」。単なる枝葉末節に過ぎない。
ムービーの冒頭部分などで、私が手や足のポイントなどにサッサッとヒーリング・タッチして覚醒・起動させていく、「あれ」こそが龍宮道だ。いうまでもなく、初心者はもっと時間をかけ1つ1つのポイントにじっくり丁寧に取り組んでいく必要がある。
龍宮道の修法を契機としていろんな動きが起こってくる。が、それらはあくまで個人的なものであり、私の場合は青年時代に修業した大東流合気柔術とか太極拳などの影響が随所にみうけられる。そんな、外側の見かけ(アピアランス)に着目し、真似なんかしてはいけない。
あなた方一人一人が歩んできた人生の内容丸ごと全部を反映する、あなた方一人一人の独自の動きがある。龍宮道は、それを引き出し、花開かせる手助けをするに過ぎない。
◎今回の研究会参加者の1人が、以下のような感想をBBSで述べていた。
・・・(前略)・・・シークレット・ポイントである4つの密珠をご教授いただくと、これまで世間一般でこうであろうとしている話も含めた身体の法則とは、全く話が別になってしまう事に驚かされました。
最新のディスコースでは「あまりに突拍子もないので公開がはばかられる」と書いておられましたが、特に足のポイントは、未だかつてほんのわずかでもこの場所が身体の矩(のり)で重要な意味を持つ、と言及したものを見たことも聞いたこともありません。
体験したからこそ、すごい、素晴らしい、と私たちは口にできますが、まだ経験していない人がその場所についてはっきり書き示した文章だけを目にしても、確かに信じてはもらえまいと思えました。・・・(後略)・・・<道上健太郎・山口県>
この他にも、「突拍子もない話」が龍宮道では続出中だ。
当分の間、一般公開の龍宮道研究会を執り行なうのは無理かもしれないと感じ始めている。
◎手の密珠(みつじゅ:シークレット・ポイント)を覚醒させると、手全体の存在感がスーッと消えるように密珠の中に収まっていく。この、ある種の「手放し」感覚は、「空手」と呼ばれる状態に、もしかして相通ずるのかもしれない。
私は空手道に関してはまったくの門外漢だが、最近、龍宮道を通じて空手のルーツに関心を抱くようになった。
空手の淵源[えんげん]は、福建省や広東省などの中国南方で発達した、いわゆる南拳(南派中国武術)にあるという。「南船北馬」の言葉通り、南拳とは元来、揺れ動く船の上での戦闘を想定した武術だったといわれている。
海(水)と波(揺れ)・・・いずれも龍宮道の重要なキーワードではないか。そして空手のふるさと琉球国も、いわずとしれた海の邦[くに]だ。
<2013.02.12 黄鴬見睨(うぐいすなく)>