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高木一行
※[ ]内はルビ。
昨年、晩秋の宮島を、妻と共に巡礼した時の作品。
この時点では、妻はまだ、自身に秘められたヒーリング・フォトグラフの才能を充分自覚しておらず、撮影は私に一切任せ切っている。
姿勢を極[き]めて観の目で撮れば、自然の景色の裡に秘められた生命力の躍動が、写真の裡にありありと、つややかに映し出されてくるから不思議だ。
ところが、ヒーリング・アーツを使わない・・・と、たちまち平板で単調な写真ができあがる。面白いものだ。
宮島は、古来より神の島として、人々からあがめ奉[たてまつ]られてきた聖地だ。島そのものがご神体とされている。
この、神の島の四季折々のすがたを、今後、頻繁に巡礼しながら、ヒーリング・フォトとして斬り撮ってこようと思っている。今回の作品は、その宮島巡礼シリーズの第一弾だ。
このシリーズは、聖地・宮島を司る神明への、私と妻のオリジナルの奉納・捧げ物でもある。カミは、オリジナリティを最も慶ばれる。
<本スライドショーの感想(いずれもヒーリング・アーツの基礎レベル修得者によるもの)>
※体験談中で使われている「観の目」の具体的稽古法については、アーティクル『観の目』参照。
また、レット・オフについては、ディスコース『たまふり』や『ドラゴンズ・ボディ』『グノーティ・セアウトン』などに詳しい。
◎観の目で拝見すると、まさに錦絵のごとく、立体的に紅葉が写し撮られていました。木々の枝や葉がゆったりと動き出して、豊かに生命を湛えているさまは、大変に美しく、圧巻でした。写真というと、あくまで静止した画像をイメージしてしまいがちですが、単に立体的なだけでなく、写し撮られた風景が、ゆらゆらと留まることなく動き続けているように感じられます。
ヒーリング・アーツがもたらす豊かさに感謝です。ありがとうございました。<T.K 男性・東京都>
◎スライドショーを観ていると、うごめきだし、煌めいてきました。
観えかたが瞬間瞬間でかわり、四季の折々の今しかない自然の儚さを見事に捉えられていて、深い落ち着きを感じ、余韻が響くようにしばらく浸ってしまいました。
ありがとうございました。<H.M 男性・東京都>
◎観の目を通じてながめていますと、次から次へと写真が変わっていくたびに、レット・オフを行ないましたが、景色の奥行きが深まり、沸き立つような粒子感覚が伴ってくるように感じられました。太陽の日差しを受けて色鮮やかにきらめく紅葉がまるで微細にそのエネルギーを発し、活き活きとしているように感じられました。その形も映えるのを手伝っているかのようでした。ありがとうございました。<S.H 男性・大分県>
◎スライドショーを拝見させていただきました。一瞬の生命の輝き、煌めきを見事にとらえられているように感じ、観の目で観ていますと、立体感が生まれてきて躍動感を感じました。
その後外に出て景色を観ていますと、奥行きや高低差などが意識され、日常生活において如何に平面的で、部分的な見方しかできていないかに気づかされました。ありがとうございました。<J.S 男性・岐阜県>
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宮島巡礼より帰宅後、神の島で啓発的に得たインスピレーションを元に、さらなるヒーリング・フォト撮影を急遽決定。
宮島の紅葉谷で拾ってきた紅葉の落ち葉、土産物店で購入した笠、それ以外に必要なものを広島市内で買いそろえてきて、夜7時頃から夜中の1時頃まで、ヒーリング・アーツ式帰神(降神)法により、紅葉の女神である龍田姫[たつたひめ]を祈り招き、ヒーリング撮影に専念した。
そして、またしてもカミのエッセンスを映し撮ることに成功した! 女神の尊いお姿のリフレクション(反映)が、写真画像となって顕[あら]われた!
詳細は、第3回スライドショーにて。
<2011.03.08 蟄虫啓戸[すごもりむし・とをひらく]>