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高木一行
ところで、あなたはご自身の掌の裡に意識がこもった状態を、掌側から観ながら感じたことがおありだろうか?
掌を下に向けた態勢で、ごくかすかな力を掌の外側に向かって押し出すようにし、その「しようとすること」をオフにする。そして、「しようとする」ことの裡に慣性的に留まり続ける気分で、オフに委ね続ける。アクセルを踏むのをやめ、車が失速していくのに任せる感じ。
すると、神経コマンドの反転が自ずから起こって、外に押し出そうとしていた力の裡より、正反対の方向・・・内側・・・へと向かう正反転波が、忽然として現われ生じてくる。
スーッと、掌内部に逆流するように浸透してくる感じが得られるだろう。
それが感じられるなら、一部とはいえ、あなたは「裡に入って」いる。
ヒーリング・アーツは、そうした状態を術法原理として、人間生活のあらゆる方面へと応用していく。
さて、ここまでは、それほど難しくなかろう。
が、その状態を保ったままで、掌をくるりと上に返し、裡に入った状態を「観る」ためには・・・????
これはなかなか難しい。
通常の返し方では、返る瞬間、「内向」の感覚/意識が、途切れてしまう。
よくよく研究してみるといい。「手を返す」のでなく、「手の裡に意識が入った状態(感覚)」そのものを、返すのだ。
成功のためのポイントは、手首の尺骨と橈骨の間にある橈尺関節のところにある。
沖縄や奄美の巫女たちは、このポイントを古来より活用してきた。そこを基点として波のように手を返す動作で、海の彼方からカミを喚び招くのだ。
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さて、エルニド巡礼・帰神フォトの第2弾だ。
前回と今回は、ボートから撮ったパラワン諸島の外観や、私たちが宿泊したリゾートホテルの「庭」で帰神撮影したフォトを、もっぱらご紹介している。
珍鳥パラワンサイチョウも蛇も、ホテルの敷地内に遊びにきていたものを撮った。
マクロであれミクロであれ、すべての写真が内包する真夏の「質」の、目がくらみそうな強烈さに、まずは驚かれることと思う。
太い木も、細い木も、皆、はるかに観上げるような高さへと生長しながら、枝や葉をからめ合っている。聴けば、このあたりは台風の襲来が非常に少ないそうだ。
ここもまた、神々に祝福された土地なのだろう。
さてさて、庭でさえ、これほどの凄さだ。
次回から野生ジャングル編に入る。さらにさらに凄くなっていくから、請うご期待。
エルニドのマナをどっさり身に受け、どんどん元気になっていただきたい。
さらに深く「観て」「感じて」「動く」ための、エルニド伝来の修法も、どしどし公開して分かち合っていく。
<2011.05.24 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)>
※2011年度 海の巡礼シリーズ:関連リンク
◎Healing Photograph Gallery1『エルニド巡礼記 @フィリピン』/『パラオ巡礼:2011』/『ボルネオ巡礼:2011』
◎Healing Photograph Article『エルニド巡礼記・余話』
◎ヒーリング・ディスコース『レインボーズ・エンド パラオ巡礼:2011』/『ヒーリング随感3』第3回、第6回、第8回/『ヒーリング随感4』第21回
◎ヒーリング・ダイアリー『ヒーリング・ダイアリー4』