Healing Discourse

ヒーリング・リフレクション1 第二十七回 秋の気配

文・写真:高木一行

◎ツクツクボウシの声が日々、だんだん弱々しく、ほとんど消え入りそうになってきた。
 川べりには彼岸花ヒガンバナが、吉祥きっしょう(めでたいこと)を祝福するかの如く、鮮やかに群れなして咲き誇っている。

彼岸花

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◎第二十二回に記した巨大ノコギリガザミの蟹爪ペーパーウェイトが、出来上がった。
 防腐処理用のホルマリンが入手困難となっているため、代用としてエチルアルコールにしばらく浸けておいたのだが、これが大失敗で、カニの色がごっそり抜け落ち、白っぽくなってしまった。が、それで諦めたりなぞしない。油絵の具を少し薄めて塗り、ウェス(布)で拭き取る作業を何度か繰り返したら、いい感じに落ち着いた。
 内部には、防腐・防虫用の薬剤(等量のホウ酸、樟脳、ミョウバンを混合)をたっぷりまぶしてある。彫塑用の粘土を詰めて重さを出し、最後に樹脂粘土で蓋をした。
 これを誰かへのプレゼントにしたら・・・喜ばれるよりも、むしろ迷惑かねえ。

巨大ノコギリガザミの蟹爪ペーパーウェイト
マヤ
マヤ

先般、大阪へ指導に出向いた折り、猫用に買い入れたソファにて、早速くつろぐマヤ嬢。

ヒーリング・ムービー其之七と同じく、7月23日、24日に参加者たちが交代で撮影した動画がいっぱいある・・・のだが、発表の場がないため、その一部をここでご紹介することにした。
 目の肥えた方々からは、無駄な動きが多過ぎるのでは、との親切なご指摘もあるようだが、呪術の初心者相手に、各自の身体を呪術モードへと調律しながら、同時に私自身もいろいろな動きを試しているところなので、至らぬ点、不充分な点、不徹底な点が多々あることは、どうかご容赦いただきたい。

<2021.09.27 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)>