◎第7回龍宮会(2023.02.03~05)の切り落とし動画がいくつか出たので、2度に分け発表する。
まずは、「力抜き」の基本。これは、かつて鳥居隆光氏(1948〜。後に隆篤と改名)より教示された方法を元に、私なりに発展させてきたものだ。鳥居氏は、私が初めて(1980年)門を叩いた武術師範だが、直接学ぶ機会がほとんどないうちに、当時の高弟間の微妙な人間関係に巻き込まれ、わずか2〜3ヶ月で同氏の元を辞することとなった(武術道場ではありがちなことだ)。
そんな短期間で何か重要な秘事を修得し、身につけるなどできるはずもなく、おそらく鳥居氏は末席の新参者である私のことなど覚えてすらいらっしゃらないだろう。「習った」などと述べること自体おこがましく、「似て非なるまったく別のわざである」と言われても仕方ないわけだが(事実、そうであろう)、力を抜くことの大切さを教わり、修業上の多くのヒントを得たことについては、いくら感謝してもしきれるものではない。この場を借りて、非凡な武術家・療術家たる鳥居氏に対する深い感謝と敬意を表させていただきたい。
なお、力抜きについては『ヒーリング・リフレクション2』第四十回にも少しく記しておいた。
フルハイビジョン画質 01分19秒
◎2つ目の動画は、龍宮会での自由組手の光景。
途中で私の道衣の紐がほどけかかって少々見苦しいが、あらかじめご了承願いたい。道衣といえば、今回の龍宮会で私が着用している道衣がなぜあんな風に「ふくらんで」いるかといえば、最近背中に翼が生えてきて・・というわけじゃなく、袴を特注で新調するのに合わせ道衣も新しくしたのだが、「洗濯するとかなり縮むから・・」と武道具店で言われ大きめのサイズにしたものが、龍宮会初日に届いた、・・そういうことである。
フルハイビジョン画質 03分01秒
◎拳の中を実(力が入っている状態)から虚へとレット・オフし、その虚の部分を叩きつけるようなつもりで当てると、衝撃波が体内に浸透してくる。
頭に対してごく軽く行なえば(自分で自分に行なうこともできる)、脳脊髄液に浮かんでいる脳がぐらぐらっと揺さぶられるのがリアルに感じられるが、「そういうこと」は(自分に対しても他者に対しても)面白半分で無闇に強く行なうべきでないことは、常識に照らしても明らかだろう。
沖縄には(祈るために)手を合わせる時、必ずしも形にこだわらなくていいという意味で、「からでぃー」(空手)という言葉があるそうだ。
フルハイビジョン画質 01分19秒
◎未知の新しい食べ物との出会いは、旅することの醍醐味の一つだ。
例えばトルコへ巡礼に行くまで、オリーブ(の実)を食べたことがなく、まったく興味もなかった。のだが、今ではご覧の通り、朝の食卓などにいろんな種類のオリーブが時折登場するようになった。
日本で満足のゆくオリーブと出会うことは少々難しいけれども、経験から申し上げるが、諦めずに探せば必ず巡り合えるものだ。(自分がこれまで食べた中で)日本最高レベルのフォカッチャと合わせて食べると、気分はエーゲ海・地中海である。
この、旅先で味わった体感(体全体丸ごとのフィーリング、存在感)が自宅で再現される感じが好きで、いろんな国の食べ物を毎日の食生活の中に採り入れている。
◎第7回龍宮会をやり遂げたスペシャルなご褒美が、京都・丹後半島より届けられた。
海外から冷凍で輸入されてくるズワイガニは、蟹みその苦味が妙に強くて、身の味わいや食感も随分損なわれており、あんなものをわざわざ金を払って買い求める気になど到底なれぬ。
<2023.02.14 バレンタインデー>