Healing Discourse

ヒーリング・リフレクション3 第十九回 龍宮会コンプリート

◎第10回、そして最終回となる龍宮会をやり終えた(2023.06.09〜11)。その模様の一部をお目にかける。
 龍宮道という新しい道が自顕し始めた当初からあらかじめ予想されたことではあるが、武術というものは進めば進むほど、外側から見える動きが小さくなっていって、ただ漫然と観照する分にはあまり面白くないかもしれない。

動画 『自由組手』 撮影:2023.06.10 於:天行院

フルハイビジョン画質 04分10秒

 この動画で私が使っているのは、『龍宮道メモ』第五回でご紹介した脚下照顧をさらに進めた、「重心を支撑底面しとうていめん(足裏が成す図形)の中央に落とす」ことのみだ。すると、身体内を貫く中心線がハッキリ現われてくる。その中心線に委ね続けておれば、勝手にわざが顕われ、勝手に相手が崩れ・倒れてゆく。
 ここで言う中心線は、重心から下が実、上は虚になっていて、同一の質感を有する線が身体内を上から下まで通るようなものではないのでご注意いただきたい。

◎第10回龍宮会の一場面。
 掌を凝集したり、その凝集を内破レット・オフでほどいたりする作用が、空間を隔てて受け手に共鳴する。
 なぜこんなことが起こるのか、私には説明することができないし、いつでも誰を相手にしても同じようにこうした現象を起こせるわけでもない。が、それでもなお、確かにそれは(頻々として)「起こる」のである。
 うまく同調すると、動画のように、術者の凝集⇔レット・オフに受け手が正確にシンクロして動く。

動画2 『空間を隔てた共鳴』 撮影:2023.06.10 於:天行院

フルハイビジョン画質 01分18秒

 なお、第10回龍宮会で撮影した動画の残りは、いつも通り『龍宮道メモ』にてご紹介してゆく予定・・・なのだが、現在第8回龍宮会の動画を公開中であり(全7回)、さらに第9回龍宮会の動画が7回分控えており、その後ということになるので、今しばらくお待ちいただきたい。

◎周知の通り、地球調和を祈って龍宮会を執り行なってきた。それが完遂したことが効いてきているのか、「世界の明るさ」がそこここで感じられるようになった昨今ではある。最近深く瞑想していてしばしば感じるのは、「世界(人類)に今しばらくの猶予が与えられた」という実感だ。もちろん、これまでと同じように無意識的で自己破壊的な生き方を我々が続けるのであれば、猶予も何もあったものじゃあるまいが。
 地球調和の祈りが効きすぎたか、夏休みを友人とともに沖縄の慶良間諸島で過ごそうと思ったら、あまりの人気に宿が取れなかったそうだ。

◎龍宮会が終了し、今後はヒーリング・アーツをメインテーマに据えて進んでゆくので、その分、龍宮道のわざが少なくなったり、質が落ちたりするのかと思いきや、とんでもない勘違いであったことが判明した。
 龍宮会の最中、道場にあった模擬刀を波紋の原理で使ってみたらどうなるか、面白半分で試したみたところ・・・周りで観ていた者たちが「こんなものをこれまで観たことがない」「白銀の龍が舞うごとし!」と驚嘆するような、まったく新たな抜刀術が自顕してきた。
 龍宮道もまだまだ未知の可能性を秘めているようであり、今後の展開が楽しみだ。ちなみに、上述の波紋抜刀術は秘伝として、動画による公開はしない。

◎龍宮会の朝食1、シャクシュカ。イスラエルの定番料理。写真は玉葱、トマト、パプリカを炒め、クミン、ナツメグ、塩胡椒で軽く味つけし、卵を落とした野菜のシャクシュカ。ベーコンやソーセージなどを入れても美味しい。トーストをちぎって浸しながら味わう。

シャクシュカ

クリックすると拡大(以下同様)。

◎龍宮会の朝食2、乳粥。
 極限の苦行によっても道が拓けず、絶望して行き倒れていたゴータマ・シッダールタに、そばを通りがかった村娘スジャータが持っていた乳粥を差し出した。それによって力を得たシッダールタは、菩提樹の根元に結跏趺坐し、ついに究極の悟りに達したという。
 龍宮館の乳粥は、牛乳だけでなくココナッツ・ミルクも用いて風味を良くし、ドライフルーツで優しい甘さを加え、最後にミックスナッツをクラッシュして振りかける。ゴータマ・シッダールタが布施された乳粥は、たぶんもっとシンプルなものであったろう。

乳粥

◎鮎のうるか。鮎の真子と白子を塩漬けしたご飯の供。ほろ苦さと鮎独特の香りが、夏の到来を告げ知らせる。

鮎のうるか

◎駿河湾の生桜エビが送られてきた。酢醤油におろし生姜でいただく。

生桜エビ

◎ヴェトナム産フレッシュ・ライチ。今年からヴェトナム産のフレッシュライチも輸入解禁となった。台湾や中国産と比べると、一粒一粒が大きく、味わいも充分濃厚で申し分なし。

フレッシュ・ライチ

<2023.06.16 梅子黄(うめのみきばむ)>