Healing Discourse

ヒーリング随感4 第6回 龍宮拳伝授 2

◎少し前、プライベートBBSで龍宮拳の肘(前腕側からの肘。尺骨の一部)について説いたところ、一騒動持ち上がったことがある。
 早速ためしてみて、「尺骨内に光が灯った!」とか「全身が充実する」、あるいは「これで壁を打ったら穴があきそうだ」など、めでたげな喜びの報告が相次いだのだが、各自が新たに見出した肘の位置を尺骨のイラスト上で示させたところ、何とてんでばらばらだったという驚くべき次第。
 つまり、それぞれ各自のやり方で誤解し、それなりの効果まで味わっていた(味わったと仮想していた)わけだ。
 わざも上級になってくると、こういうことが起こってくるから要注意だ。
 だが、龍宮拳は誤解・曲解を許さない。実際に強く組み合った武術的(暴力的)態勢にて使ってみれば、本当にできていれば効くし、さもなければ全然効かないから、化けの皮はすぐはがれる。

◎ムービー1 カニのワルツ(肘のこと)

 龍宮拳伝授会にて、肘の使い方を、様々に示した。これは、その一場面。
 互いに十指をからめ、組み合った状態にて、術者は龍宮拳の肘を起動させ、そこを球状に転がすようにしながら(観念論にあらず)、相互の力関係を自在に変化させていく(崩す)。
 これらは、膠着[こうちゃく]状態をいかにしてほどき、相手の門構えを崩してふところに飛び込んでいくかという、単に一例を示唆するだけのものに過ぎない。型とか技の見本ではないので要注意。

◎ムービー2 波紋杖(前編)

 同じ杖を使って波紋を舞う様子を、『ヒーリング随感3』第20回(2011.12.04)でご紹介している。あれから約2ヶ月が過ぎ、その間ほとんど練修してないが、何らかの熟達が起こっているだろうか?
 私がいう熟達とは、よりまろやかに、細やかに、滑らかに、精妙になることを意味する。
 そして、よりほどけた分、自由の開放感と自在さのエクスタシーがいや増す。

◎ムービー3 波紋杖(後編)

<2012.02.25 霞始靆(かすみはじめてたなびく)>