◎龍宮館の第1期工事が、終了した。
今は、天行院その他へ移してあった荷物を運び込んだり、その荷物を整理したり、生活用具の大半も本と一緒に処分してしまったからそれらを新しく買いそろえたりなど、夫婦そろって毎日まめまめしく働いている。まったくもって、「新婚気分」だ。
前回と前々回の帰神ムービーを撮影した荒れ寂れた部屋は、その後どうなったろうか? スライドショーにて現在の様子をご紹介する。
◎龍宮館の外構(庭やフェンスなど)は手つかずのまま残した。門扉などは、手違いから廃棄物と一緒に処分されてしまい、今のところ門なき門の状態となっているが、「オープンさ」の象徴としてこれもまた善哉[よきかな]、だ。
リノベーション第1期工事の主内容は、内装と外壁を整えること。
外壁にあれやこれやを貼ったり、象眼したり、ヒーリング・ネットワークのマークを(ひかえめに)つけるなどいろんな意見があったが、このたびはシンプルさに徹することにした。徹底改装により間取りが随分変わったため、外壁にあちこち大きな穴が空いたが、廃材をできる限り流用して埋め、残りはケイカルバン(珪カル板=珪酸カルシウム板)という安価なのっぺら板でふさがせた。
補修箇所が目立たぬよう、以前より少し暗めの塗装でフィニッシュ。
◎最初はサンルームも一緒につける予定で、正式な見積もりを業者に依頼した。
庭の大半を母屋とひと続きのサンルームへ換え、温水式床暖房とエアコンを完備した熱帯植物の楽園と化す。そういう計画だったが、妻のヒーリング・ポッドキャストの記事にもあるように、庭のトカゲが自らの存在をアピールするかのごとく、私たちの前に頻繁に出現。
その意味に気づいた瞬間、私はほとんど生理的といっていいほどのものすごい衝撃を感じた。
前回の記事をごらんになった方には説明の要はないと思うが、自宅の庭とはいえ、虫やトカゲたちのすみかを破壊して自分の都合が良いように変えてしまうことは、私がかつて目撃した人類の自然に対する暴虐の縮図そのものではないか。
今度は自分自身が直接加害者となろうとしている・・・・!? これは・・・人類そのものの業[ごう]なのか?
・・・というわけで、いまだにどうするか、あれこれ考えている。まあ、これはこれで結構楽しい。
トカゲ(自然)と人間の両方が幸福になれるヒーリング庭園(仮称:裸足の散歩道)を、まず門扉、フェンスを整えつつ、土地、建物とのヒーリング共振を通じ、じっくり時間をかけ祈り求めていく所存だ。
散歩道だけをつけ、残りは自然との共同作業、というのも面白そうだ。
何しろ、これ(リノベーション)があんまり面白いもので、一気に終わらせるに忍びない。
◎スライドショー 『マングローヴガニ讃』
帰神撮影:高木一行 2012.10.05
龍宮館第1期工事の終了を祝って、沖縄からマングローヴガニ(ノコギリガザミ)が生きたまま届けられた。
早速ゆでていただこうと思ったが、一番大きい鍋でもはみ出してしまう。仕方ないから、ホームセンターで新しい大鍋を買ってきて、妻と共にマナを込めながら調理した。
皿は、琉球ガラス界の重鎮・稲嶺清吉氏の手になるもの。
※マングローヴガニについては、『ヒーリング随感4』第14回から関連記事にアクセスできる。
<2012.10.08 鴻雁来(こうがんきたる)>