◎このウェブサイトは多層的な構造を成しており、いろんな要素を総合して初めて、立体像が浮かび上がって理会が深まる仕組みとなっている。そのために必要な記憶力も、自然に養われる。
重層構造の一例を挙げると、前回(第八回)の頭骨写真のキャプションで、ホモ・フロレシエンシスに関するリンクが張ってある。何気なく読んでいると見過ごしてしまうだろうが、好奇心旺盛な読者がそこから該当ページへ跳ぶ・・・と、いろんな話題と共に平田内蔵吉の名が出てきて、第八回冒頭で言及されていた平田内蔵吉とはこの人のことかとわかるだろう。
平田内蔵吉は熱鍼法という新しいヒーリング・メソッドを創始し、ヒーリング・ネットワークでも大いに活用している。その熱鍼法とはいかなるものか、と初めてその名を聴き興味を持った人にとっては、そこからリンクを辿ってゆけば、わくわくするような新しい世界が拓かれてゆく、という次第だ。
熱鍼法については、対外的にも劇的といっていいような治癒例がどんどん起こり始め、まるである種のサクセス・ストーリーの如くであったものが、なぜ突然中断してしまったかといえば、言うまでもなく2013年に起こった冤罪による私の逮捕、正義なき暗黒裁判、そして4年半の刑務所収監の間(トータルで足かけ8年)、対外的な活動が一切できなかったからだ。
熱鍼法に関しては、 『ヒーリング・エッセイ』第11回にも治癒例が紹介されているから、興味がある方は是非参照いただきたい。脳充血による半身麻痺からのヒーリング事例だが、その体験者が私の逮捕・取り調べ時、真心込めて綴ってくださった警察への嘆願書が、『ヒーリング随感5』特別編にて紹介されている。
◎上に記したこと(サイト内で次々とリンクを辿ってゆく)を、本稿執筆前に私自身が実際にやってみて、過去に発表した記事の内容を厳正にチェックするつもりで改めてじっくり読み返していったのだが、そこに書かれた一言一句に虚偽も誇張も一切なく、ただ事実をありのまま述べていることを改めて確認した。
そんな風に広く深く読み込んでゆくのは、当然ながら短時間で片手間に行なえることではない。充分な時間を取り、腰を据えて取り組まねばならない。
そんな読み方は、膨大に飛び交う軽佻浮薄な情報をどんどん斜め読みで流してゆく現代の風潮とは、根本的に相容れないものかもしれない。が、次々と流れ去って消えてしまう一過性の空しい情報を、ヒーリング・ネットワークのウェブサイトでは一切扱ってないのだ。それは時代を超越したものであり、時間をかけて向き合う価値のある・・・「人生を変え得る」ものであって、何度でも読み返すに足る内容・質を、常に心がけている。
ヒーリング・ネットワーク1のウエブサイトを含め、過去の記事すべてに目を通したという人にとっても、2度、3度と読み返してみれば、必ずや新しい発見があるはずだ。実のところ、そのようにして繰り返し読み・実践したとしても、容易には理会・体得できないほどの奥深い内容について、私はずっと説き続けてきた。
のみならず、過去の記事に時折加筆したり、現在の知見を踏まえてよりわかりやすく説明しなおしたり、いろんなサプライズがあちこちにちりばめられている。
例えば、『ヒーリング随感4』第七回では、従来秘伝とされてきた願望成就の呼吸法について詳細を解説した。これは2020年に出所した直後、ヒーリング・ネットワーク1の内容(記事だけでなくスライドショーや動画も含む)をすべて細かくチェックし、必要に応じて加筆修正した際、愛読者へのプレゼントとして密かに執筆したものだ。
余談だが、ヒーリング・ネットワーク1のウェブサイト中には、古書店で数万円以上の高値がつくという『太霊道断食法講授録』の全内容がデジタル化され(さりげなく・密かに)公開されてもいる。
◎沖縄から新鮮なブダイの切り身がたくさん届いたので、一部を刺し身にして木の芽酢みそでいただき、残りを全部干物にした。
これまでいろんな魚を干物にしてみたが、今のところ南方産のブダイが一番美味いと思う。身の水分が多く、干すとかなり縮んで小さくなるので、慣れるまでは塩加減がちょっと難しい。
タラの干物にも相通じる繊維質の絶妙な食感と、複雑で奥行きのある味わい。軽く炙っていただくと、写真の量(干す前の重量約1キロ)くらいなら2~3日であっという間になくなってしまう。
◎アメリカ南部に伝えられてきたケイジャン料理は、黒人奴隷によってもたらされたアフリカ文化とフランス系移民の文化が融合して産まれた独特の料理だ。代表的なケイジャン料理であるガンボを以前から研究していたのだが、とろみづけに用いられるフィレパウダー(サッサフラスという植物の葉を粉末にしたもの)など、珍しい材料が必要なためなかなか思うようにゆかなかった。
ところが最近では、以前はどこの輸入食材店でも扱ってなかった「ガンボの素」やフィレパウダーが通販で手に入るようになり、家庭で手軽にガンボを楽しめるようになった。写真は、チキンとチョリソーソーセージ&オクラのガンボ。とろりとして濃厚、そして少しスパイシーな、シチューでもなくカリーでもない、まさに独自の料理である。
ちなみにガンボというのは西アフリカでオクラを意味する言葉だそうで、「フィレパウダーとオクラは両方同時に使うものではない」など、本場アメリカではあれこれ制約があるらしいが、我々外国人は好きにさせていただくとしよう。市販のカレールウ(固形)を隠し味程度に少し加えると、日本人の口により合うかもしれない。
◎ハマグリのクラムチャウダー。じゃがいもは「インカの目覚め」を使用。
◎近所のスーパーに出かけるたびに、いろんな柑橘類が目に止まるのだが、新品種も次々と作出されているようで、全部で一体どれくらいの種類があるのか、果物愛好家を自認する私にも皆目見当がつかない。たいてい袋入りになっていて何個かまとめて買わねばならず、同じ品種でも高い値段がつく特別栽培品は箱買いのことも多く、いろんな種類を一度に買ってきて食べ比べるということがなかなかできないため、研究が遅々として進まないのである。
本日スーパーで観かけた柑橘類は、産地や品種名の異なる数種類のミカン、デコポン(正式名は不知火だが、商標登録されているかいないかで呼び方が変わるらしい)、紅八朔、せとか、はるみ、はるか、土佐文旦、金柑、ネーブル、甘平、グレープフルーツ・・・こんなところだろうか。
柑橘類の品揃えは、年間を通し短いシーズンごとに次々と入れ替わってゆく。上述の理由にて、全種類はとても食べ切れない。
ところで皆さんは、上記の「はるか」という柑橘をご存知だろうか? 「はるみ」と似ているので間違えやすいが、「はるみ」は「清見」と「ポンカン」を交雑して育成したミカン、「はるか」は「日向夏」の実生(種から育てる)から選抜育成された品種とのことで、外観も中身もまったく違うものだ。柑橘類は普通、接ぎ木で育てるが、種から栽培すると同じ品種とは思えないほど異なる実がなるそうだ。
酸味が少なく爽やかな甘さがあるが、「はるか」の真骨頂は絞ったジュースにある。オレンジやみかんのジュースとは決定的に異なる、微妙な苦味を内包した独特の濃厚な味・香りは、誰に飲ませても「何だこれは!?」となって楽しいのだが、残念ながらどこにでも売っているものではないらしい。
◎今週末(03.17~19)、急遽、第8回龍宮会を執り行なうこととなった。
胸郭の和らぎと関わる鎖骨密珠など、これまで取り上げてきた修法のやや高度な応用・展開についても、時間があれば動画撮影しようと思っている。
<2023.03.14 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)>