◎龍宮拳伝授会(2012年度第5回)の模様を、一気呵成に。
ヒーリング楽曲:『ア・キム』
ヒーリング楽曲は『レインボーズ・エンド』と『カニのワルツ』。『カニのワルツ』後半部では、マングローヴガニのやや剛的な杖術に続き、ソフトシェル状態を経由して、シオマネキ(潮招き)のスピリットによる波紋杖が初登場。変幻自在なる潮(波)が人体内の海(水)に招かれ、命の踊りを踊る。
・・・・上記のような説明をジャーゴン(仲間内だけで通用する言葉、あるいは言葉づかい)といわずして何と言おうか。
ヒーリング楽曲:『ア・キム』
ムービー1でも同じ曲で舞った。今度は杖を手に。
◎以下の写真は、約1年前の6月25日にパラオ巡礼※に先だって帰神撮影され、『奉納舞』シリーズ(2-21〜2-23)として発表済みの作品だ(Click to enlarge)。観の目で向き合えば、この時点ですでに龍宮拳の萌芽、あるいは予告が示されていることがよくわかる。
写真1 |
写真2 |
龍宮拳で、受け手がぐにゃぐにゃメロメロに溶けたようになることがあるが、ワニの手みたいに写ってしまう波紋をつかめば、そうなるのもあるいは当然かもしれない。
棒(この時はまだホームセンターで買ってきたスカスカの棒)も、ぐにゃりと曲がっ(て写っ)たりして、波紋棒の示現間近であることを告げるかのようだ。
不思議なことに、この奉納舞3部作では、ワニ(の手)の他にもクラゲ(を思わせる形)など、その後パラオ巡礼で出合うことになる生き物たちの姿があちこちに登場し、あたかも巡礼の成功を予祝[よしゅく]するかのごときだ。ちなみに予祝とは、すでに成功したものとして最初に祝ってしまうことで、成功を必然的に呼び込もうとする呪術的行為。
◎リノベーションのための総片づけを進めているところだが、いろいろ面白いものが出てくるから、ついじっくり観ようとして作業の手が止まってしまいがちになる。
先ほどみつけたのは人の指先くらいのサイズのワニの歯の化石だが、かつてインドネシアのジャワ島中部、ソロ川[ブンガワン・ソロ]の上流にあるサンギラン村にて、村人たちの許可を得て発掘したものだ。ここはジャワ原人(ホモ・エレクトゥス。旧ピテカントロプス・エレクトゥス)の頭骨化石が出土した場所として有名で、今ではユネスコの世界遺産にも登録されているから、素人が勝手にあちこちほじくり返して化石を探すなんてことはもうできまい。
上述のワニの歯を始めとして、シカの角とかカメの甲羅、カニなど、珍しい化石をいっぱい発見して日本に持ち帰った。ゾウのそれにも似た奇妙な形の謎の臼歯は、翌年バンドゥン博物館(ジャワ島)を訪れた際、カバの一種バハング・アタエのものと判明した(この歯は現在アメリカにある)。
◎インドネシアを頻繁に訪れていた頃、肥田通夫氏(肥田春充の嫡子)に依頼され、「軍の隠し財宝」の在り処を確認したことがある。冗談みたいな本当の話だ。
前大戦中、通夫氏は弁務官としてジャワ島に赴任していたが、日本の降伏直後、同僚と共に司令部へ呼び出され、「あるもの」を秘密裏に埋め、決して口外せぬよう命じられたそうだ。
それは、高さ1メートルほどの白い陶器製の壺で、その中に大粒のダイヤモンドがびっしり詰まっていたという。陸軍の軍資金の一部らしい。
そのダイヤが埋まっているのは、ジャワ島中部のボゴール郊外、ポンドゲデという村だが、通夫氏が描いた手書きの図を現地で実際に検証してみて、おおよその場所をつかんだ。
約1メートルの深さに埋めてあるそうだ。
<2012.06.26 乃東枯(ないとうかるる)>
※2011年度 海の巡礼シリーズ:関連リンク
◎Healing Photograph Gallery1『エルニド巡礼記 @フィリピン』/『パラオ巡礼:2011』/『ボルネオ巡礼:2011』
◎Healing Photograph Article『エルニド巡礼記・余話』
◎ヒーリング・ディスコース『レインボーズ・エンド パラオ巡礼:2011』/『ヒーリング随感3』第3回、第6回、第8回 ◎ヒーリング・ダイアリー『ヒーリング・ダイアリー4』