※[]内はルビ。
現在、ウェブ上のプライベートBBS(掲示板)にて、ヒーリング・アーツ・ファン、ヒーリング・フォトグラフ・マニアたちに囲まれ、ヒーリングの本質やその応用法などについて、熱く語り合いつつ、実践・研究しているところだ。
そうした過去の記録をチェックしてみたところ、観の目の参考になりそうな部分がいくつかあった。読者諸氏の参考に供するため、切り取って一部ご紹介する。
専門用語にまだ馴れてない方には、ちょっと読みにくいと思う。が、カタツムリ的努力でじわじわ這い進んでいけば、きっと「わかり」「できる」ようになる。
ある日の私の投稿にいわく、・・・そして。
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巡礼ヒーリング・フォト(注:スライドショー1-2『金秋』)と向かい合いながら、両目にヒーリング・タッチし、労宮をわずかに凝集→レット・オフしなさい。静中求動(注:不動のさなかに内的に動く方向性を探す)にて。
目尻と目頭に指先でヒーリング・タッチし、最初は片目ずつ行なう。スライドショーの1セッション中に、片方ずつ、そして両方クロスオーバー、という風に試みていく。
決して、視点を変えないこと。いいかえれば、「みることにおける静中求動」にも努める。
あるいは、1度観た後、熱鍼法(注1)をまぶたや目の周辺に少し施し(時間をきちんと記録)、改めてスライドショー・ヒーリング・セッション。
Here we go!!
注1)熱鍼法については、『質疑応答』(第4回)、『ヒーリング随感』(第7回)、『ヒーリング・エッセイ』(第2・3回)を参照。
ご投稿の内容に従い、スライドショーのセッションを進めていきました。右、左・・・とヒーリング・タッチを行ないつつ観の目を心がけると、それはそれで素晴らしいのですが、左右をクロスオーバーすると、比較にならないほど立体的に被写体が迫ってきました。人間の眼は両目をクロスオーバーすることで立体性を感じる・・・頭では理解していることですが、それを体感的に驚きをもって感じる体験は新鮮でした。
熱鍼法を左右各30秒程度行ないますと、さらに奥行きが増してきました。熱鍼法を行なう前は非常に視点が定まりづらかったのですが、静中求動が明らかに容易に行なえるようになっていました。
またヒーリング・フォトを観る際、「観よう」とするだけで、かなり上体に意識が偏るのを感じたため、腰腹にヒーリング・タッチしながら、腰腹を中心として上下のバランスを崩さないよう観ていきますと、グッ!と空間性が増してきました。何度かそれを行なったり、やめたりしていきましたが、バランスを取れば取っただけ、面白いほど立体感・奥行き感が増し、あるいは減じていく変化があり、とても興味深かったです。
先生が書かれた内容を一通り行なってみようとしましたが、最初の「静中求動」の要訣を保って行なった所で、信じられない奥深さが観の目に生じ、今はまずこれをじっくり味わっている所です。
ヒーリング・フォトのスライドショーに向かい合い、両の目にヒーリング・タッチで触れ合いつつ、静中求動を意識しながら労宮をゆっくり柔らかく、わずかに凝集し、レット・オフを行ないました。スライドショーを何巡もしているうちに、眼球自体は固定してフォトの移り変わりを追わないようにしていながらも、次のフォトに移ってサイズが変わるたびにその映る光景の範囲内でわずかに意識がうろうろしているのが感じられました。また、奥行きや流れ、構図が浮かび上がってくる中で、自分でその流れを引き取って、そこを自分なりに強調させてしまって受け取ろうとしているのが感じとれました。
何度かその事を確認した後、目前の変化に意識がうろつかない事を意識しつつ、より厳密に静中求動を保っていると、フォトの方から自分に情報が強烈に流れてくるように変化し、とても驚きました。
その変化を感じてから、スライドショーで流れていた作品のうちいくつかが、実はそれまでピンと来ていなかったことが判明しました。そのことがはっきりしたのは左側から木漏れ日が差し込んでいる作品、鹿が中央にいる作品、一番最後の大画面の空と海の作品で、前者2つは一番目立つ光と鹿に真っ先に意識がとらわれて周囲がくすんでしまい、最後の作品はいきなり画面が広がるので意識が大きく右往左往してしまって平坦に感じてしまっていました。
静中求動を保って観ると、自分の意識が光を追うのでなく向こうからこちらに向かって強く射し込み葉を照らし、鹿の存在感と共に周囲の空間も同時に感じ取られ、空と海の広がりがこちらの裡を押し広げるように映り込んできました。画面からこちらに強力に迫って相対している感覚に変化し、とても驚かされています。
この感覚を充分に味わい、またさらに引き続き観の目を深め、ご報告をさせていただきたいと思います。
スライドショーギャラリーに『龍田姫』の帰神ヒーリング・フォトをアップさせていただきましたことを、ご報告いたします。
鮮烈な色彩を帯びた女神の御姿が絶妙のバランスで映し出されている様は、まるで立体的絵画を観ているかのようでした。龍田姫そのものとしか言いようがなく、秋を司る神秘的な力と美しさを感じます。静中求動をしっかり保つごとに、予想もしないところから新たな深みが感じられ、拝見する度にまったく違った作品を観させていただいている驚きがあります。
龍田姫の帰神ヒーリング・フォトを拝見させて頂きました。想像を遥に越えた御写真に、ただただ圧倒されてしまいました。観の目で向き合っていきますと、秋の艶やかさが丸ごと写し撮られているように感じ、秋を司る女神の御姿にしばらく魅せられておりました。また、紅葉の艶やかさと古都を思わせる雅さとがこれ以上ないというほど融合した素晴らしい御写真であると感じました。
今回、素晴らしい発見をさせて頂くことができました。龍田姫について調べたところ、奈良県にある龍田大社に龍田姫が祀られているとのことでした。そして、その龍田大社はJR大和路線の「三郷」という駅の近くにあるということなのですが、その三郷駅はわたくしの住んでおりますところの最寄駅から奈良方面に向かって3駅であり、下車したことはありませんが、昔から見知った駅でした。今回のお話がなければそのような素晴らしい神社が近くにあることを一生知らなかったかも知れません。神紋が紅葉であることにも驚きましたが、紅葉の名所としても有名ということでしたので、一度参拝させて頂きたいと考えております。ありがとうございました。
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<2011.03.11 桃始笑 ももはじめてわらう>