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高木美佳
パラオには、珍しい、これまで観たことのない色や形の花がある。
なぜ、こんな不思議で個性的な形状をしているのだろう? いつまで観ていても飽きない。
しげしげ眺め、上、下、横、斜めなど、色々な角度から、カメラを向けてみる。
すると、ある角度で、「あっ!」と驚き、ビリビリと振るえる<感・動>の瞬間があって、思わずシャッターを斬っている。
花と、一体化したと感じられる瞬間だ。
ハイビスカスのように、日本や、他の国でもよくみかける種類ですら、パラオで咲いている花は、何かが明らかに違っている。ここでしか感じられない、パラオならではの質だ。それぞれの国で、それぞれのエネルギー(マナ)が、花の中にも宿っている。それはどちらが優れているという比較の問題ではないが、やはり、植物たちが元気旺盛に育っている土地というのは魅力的だ。
パラオの花からは、濃密な生命力がにじみ出ている。葉や花のひとつひとつに、圧倒的な、力強い存在感と重厚さがある。花のオーラとでもいうようなものが、周囲の空間にまで拡がっている。
花は、きれいさ、上品さ、清楚さなど、「クリーンでキレイ」なイメージを持たれがちである。
しかし、光の反対物たる影の部分にこそ、私たちをドキッとさせるような世界が秘め隠されている。 闇が深ければ深いほど、その美しさは際立ち、輝く。
ドライブ中も、道路際に咲いている花たちが、強く私を惹きつけてくることが何度もあった。その度ごとに、ドライバーに車を止めてもらった。普段なら遠慮して口にできないことでも、帰神撮影のためとなると、ものすごく積極的になれる。
01は、ウツボカズラの花。
12はバナナの花と実。この品種は花も実も、上向き(普通のバナナとは逆さま)につく。
<2011.08.23>
※2011年度 海の巡礼シリーズ:関連リンク
◎Healing Photograph Gallery1『エルニド巡礼記 @フィリピン』/『パラオ巡礼:2011』/『ボルネオ巡礼:2011』
◎Healing Photograph Article『エルニド巡礼記・余話』
◎ヒーリング・ディスコース『レインボーズ・エンド パラオ巡礼:2011』/『ヒーリング随感3』第3回、第6回、第8回/『ヒーリング随感4』第21回
◎ヒーリング・ダイアリー『ヒーリング・ダイアリー4』