◎2013~2016年の暗黒裁判において私は、人類への貢献のため人生のすべてを捧げ努力してきた経緯をありのままに述べ、「そんな人間など国家・社会には有害であり不要であるとお考えであれば、有罪でも何でも好きなように宣告し、刑務所へ送っていただきたい」と裁判官らに直接訴えかけた。
その結果(判決)は、「よしわかった。それでは刑務所へ行け」という無慈悲にして冷血なものだったから、日本という国家における公式の記録上、私という人間は「無意味な存在」であり「要らない者」なのである。
そういう経験をしてきたからというわけでもあるまいが、かつてあれほどの情熱をもってヒーリングの喜びの分かち合いに努力し精進してきたことが、今では夢か幻のように遠く感じられる。
「ゆきゆきて 宇宙の涯に来にけるらしも 輝く雲はしづもりてあり」(肥田春充)
◎そんな折り、長年会ってなかった古い知人の一人が7年前の交通事故で体調を崩し、それ以来ずっと日々の生活にも困難を覚えている、という話を聴いた。原因不明の強いめまいや体調不良が続き、病院や民間の治療院であれこれ試したが、ついに治らなかったそうだ。
朝、目覚めてから起床するまで数時間かかったり、物忘れもひどく、ちょっと動いただけですぐ疲れて仮眠をとらねばならないから仕事もできず、おまけに高齢の両親は介護が必要となるなど、まさに人生お先真っ暗という感じだ。
あまりに気の毒なので、医師でも治療家でもない私の本分(本来果たすべき役割、務め)を越える余計なことであると知りつつ、龍宮館に招待し、2泊3日のヒーリング・セッションの機会を提供した(当人は関東在住)。
その結果は・・・、劇的な効果が直ちに現われ、帰る頃には付添で一緒に参加した人よりも元気じゃないのかと感じられるくらいだったが、後日確認したところでは体調の良好な変化は続いており、この先生きてゆくことにも希望が感じられるようになったという。
さて諸君。これが国家によって「有害な不用品」と公式に認定され、社会から疎まれ放逐されつつある人間の(無意味で無用な)行ないである。ついでに述べておくが、病や生活苦に苦しんでいる人々から、私は金を一切受けとらない。
◎昨年のモルディヴ巡礼より戻ってすぐ、『ヒーリング・リフレクション2』第三十四回にて、呼吸法に関する新たな知見(霊的叡知に基づく認識)を得たことを記した。
続いてリフレクション2・第三十九回、四十回で、ヒーリング・ストレッチの入門わざとして、呼吸を使ってストレッチ感覚そのものをヒーリングする和息法(の基礎概念)について述べ、ヒーリング・ムービー其之十七においては、ヒーリング・ストレッチと関わる「本末転倒を転倒すること(不自然を自然に還す)」を解説した。
本ウェブサイトを丁寧に読み込んでくださっている方々の中には、上記(呼吸法、和息法、本末転倒)が皆一つの同じものと誤解されている人がいらっしゃるかもしれないが、もちろん互いに深い関係はあるが、それぞれ違う修法である。
本末転倒については基本を解説済みなので、ここでは和息法の一例を動画で示そう。先日の第8回龍宮会で撮影したものだ。
フルハイビジョン画質 01分40秒
どんな方法でも構わないから、身体にストレッチ感覚(引き伸ばされた感覚)を起こす。その、ストレッチ部分をよく感じながら、同時に深く早めに呼吸すれば、息を吸ったり吐いたりするのに合わせ、ストレッチ感覚がより強調されたり、やや緩んだりするのがわかるようになってくる。つまり、ストレッチ状態そのものも「息している」ということであり、ストレッチに限らず身体のどこもかしこも(足の指先ですら)息が通じて一呼吸ごとに伸縮するのが、身体の自然な状態なのである。
さて、上記のようにしてストレッチ感覚そのものに呼吸の動きを連動させることができるようになれば、そこを振るわせることも可能となる。具体的には、息を吸いきってストレッチが強調された状態にて、口を閉じハミングを起こすのだ。
「ストレッチ感覚そのものが、その場所で、ハミングする(振動する)ように」。これが、和息法の要訣(重要な秘訣)となる。実際、和息法を修する術者のストレッチ部位にタッチしておれば、そこが息に伴い伸縮し、ハミングによって絶妙に振るえるのが明らかに体感できる。勘の鋭い方や深い洞察力をお持ちの方はもうお気づきになっていると思うが、この和息法の原理はヨーガ(ハタヨーガ)などにも直ちに応用可能な優れものだ。
◎以前も述べたが、和息法はストレッチングの新しい手法であり、従来のストレッチ法とは術式の原理も違うし、その効果・実感も自ずから異なる。
これまでのストレッチ法が、能動的に外側からオンで引き伸ばそうとするのに対し、和息法はむしろ修法を終えた後に身体がほどけてゆくオフの位相に注目する。そして、筋肉や腱の外側ではなく、内面の一番奥深いところからほどけてくるのも特徴だ。
この「ほどけ(仏の語源)」は、ハミングによってストレッチ箇所にヴァイブレーションを起こす段階から生じ始めるが、心身の非常に深いところから「和らいで」きて、ハミング終了後にレット・オフすれば和らぎはクライマックスへと達し、宇宙の中に無限に溶けてゆくような安寧・平穏の意識/感覚に満たされる。
その「和らぎ」の境地は、上掲の動画のごとくヒーリング・タッチで触れ合っている他者にまで響いてくるが、この原理を使って複数で和息法を修すると、和らぎが互いに共鳴し合い、高め合い・深め合って、素晴らしいヒーリング体験となる。
◎ついでというわけではないが、上記と同じ態勢にて、今度はナジオン(『ヒーリング・リフレクション3』第八回で紹介)の意識化をクロスオーバーする一例をご紹介しておく。
ナジオンについては、第8回龍宮会であれこれ撮影したのだが、残念ながら今回ご紹介する動画以外はすべて使い物にならなかった。
フルハイビジョン画質 02分21秒
ナジオンが身体運動に与える大きな影響については、ヒーリング・ネットワーク1のディスコース『ボニン・ブルー』第4部でも述べた(ドルフィンキックに関する話題)。
◎第8回龍宮会における稽古風景の一部。完全版は、新シリーズ『龍宮道メモ』にて。
フルハイビジョン画質 01分06秒
◎シーズンの食べ収めシリーズその2。オホーツク海の毛蟹。
流氷が去る頃になると、陽光が海中に差し込んでプランクトンが増殖し、それを食べる毛蟹は芳醇さをいや増すのだという。
◎沖縄から届いたヤギ刺し。ニンニクと生姜のすりおろしを薬味として、酢醤油でいただく。沖縄の人は、皮なしを分厚く切って食べるのが好きらしいが、私は皮つきを薄くスライスしたのが好みだ。
他のいかなる肉とも異なる、少し臭みを含む味わいは、しかし慣れると病みつきになる。ヤギ刺しやヤギ汁が好物という内地人は、相当な沖縄通に違いない。
◎このところ熟成肉の研究をしていて、ガーゼでミイラみたいにグルグル巻きにしていろんな条件下で熟成中の肉各種が、冷蔵庫の中にズラリと並んでいる。
バター&ニンニクでミディアムレアに焼き、酢醤油をベースに、芥子、もみじおろし、柚子胡椒、トリュフ塩などでいただく。ステーキソースもいろいろ試してみたが、いまのところ「これは!」というものに一度も出会えてない。面白そうなものをみつけて買ってきても、一口味見してすぐ捨てるというもったいない事例がずっと続いている。
ヒーリング・タッチを活用して上手に熟成させた肉はうまみがぐんと増し、肉本来の味わいを楽しめるのだが、連日ステーキというのもさすがに飽きてくるもので、そろそろ熟成肉の研究は終わりにしようと思っている。
<2023.04.12 鴻雁北(こうがんかえる)>